1951年より建装材事業を開始した凸版印刷が、2018年11月19日、建装材に各種センサーを組み合わせた「トッパンIoT建材」を開発したと発表しました。「トッパンIoT建材」とは、建装材と各種センサーなどのIoT機器を組み合わせた新製品です。
「トッパンIoT建材」の第一弾は、” ロケーションフロア”と呼ばれるもので、床材に位置情報を測定できるセンサが埋め込まれているため、床を歩いているだけで、その位置情報を測定できます。
この新技術により、居住者の健康状態や活動状況を、離れて住む家族がモバイル端末等で見守ることが可能になります。
床材は、通常のものと踏み心地が変わらず、従来の見守りサービスで利用されている赤外線センサやカメラと比べ、居住者にとってストレスがかかりにくい利点があります。また、通常の床材と同様の施工が可能で、特別な配線工事なども不要、さらに、センサが踏まれる圧力により自己発電もできるため、短納期、省エネルギー、低コストにて導入・運用ができます。
” ロケーションフロア”は、株式会社NTTドコモ、横浜市、and factory株式会社が推進する「未来の家プロジェクト」に参画し、2018年6月12日(火)から横浜市内で実施した「IoTスマートホーム®を用いた生活モニタリング実証実験」にて、その実現性について検証してきました。
そして、2018年12月より、凸版印刷は、” ロケーションフロア”を医療・介護業界、自治体、不動産事業者や住宅メーカーに向け、25万円からの価格で販売開始します。
今後は、建装材にIoT技術を組み込んだ「トッパンIoT建材」のさらなる開発を進めます。例えば、床材に体組成計を組み込むことで、意識せずに体重や体脂肪率などの身体情報を取得し、その情報を壁材に表示するという技術を検討中です。「トッパンIoT建材」のラインアップを強化することで、関連受注を含め、2025年までに約100億円の売り上げを目指します。
(画像引用:https://www.toppan.co.jp/news/2018/06/newsrelease180611_2.html)