テキサス州ダラスにある病院はアメリカの病院で初めて"デリジェント・ロボティクス"のロボット、"Moxi(モクシィ)"を導入しました。ナーシング・ソリューションズによると、アメリカで働く看護師の最初の1年間での離職率は20%にも及びます。
そのため、モクシィは身体的、精神的、感情的な負担の大きい看護師の仕事をサポートする目的で開発されました。モクシィが薬を棚に詰め込んだり、病室のセットアップをしたり、備品の管理などを引き受ける事で、看護師が患者のケアに使える時間を増やす事が期待されています。
モクシィは"LEDの目"と、軽い物質をすくい上げる事の出来る2つの腕を持っています。カメラとパルスレーザー光を利用して、物体との距離を測る"LiDAR"で空間を認識します。
デリジェント・ロボティクスのCEO兼共同設立者アンドレア・トーマズ氏は、同社のホームページで次のように話しています。
「モクシィの目標は、看護師達の仕事を肩代わりする事ではありません。患者へのケアの時間を奪う補給等の仕事をモクシィが行い、看護師達がより効率的に働けるようサポートします」
モクシィは1週間の実証期間の後、ダラスの病院で1か月間働いたうえで、長期利用が可能かどうかの判断をされることになります。