Googleは8月30日、Googleアシスタントが設定を切り替えることなく2言語を理解できるようになったと発表しました。Googleは2018年2月にGoogleアシスタントを完全に多言語対応化して、言語設定を廃する目標を明らかにしましたが、今回の新機能はまさにその第一歩と言えます。
「バイリンガル機能」とも言えるこの機能では、日本語、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語のうちいずれか2言語を使用言語として設定可能です。たとえば日本語と英語を使用言語として設定すれば、日本語でGoogle Homeに話しかけた直後に英語で話しかけても問題なく反応します。Googleによると、対応言語は今後数カ月でさらに拡大していく模様です。
Googleはアシスタントを2つの言語に同時に対応させるため、音声認識プロセスに新開発の言語識別モデル「LangID」を追加しました。
音声認識に言語識別のプロセスが加わったと聞くと、アシスタントに話しかけてから言葉の意味を認識するまでが長くなるように思えます。しかし、Googleでは応答をできるだけ速くするため、2種類の言語処理モデルをそれぞれ並行して実行し、その間にLangIDがどちらの言語処理モデルでアウトプットするかを判定します。
また、Googleは2018年末までに対応言語を30まで拡大すると発表しています。2018年8月31日現在、Googleアシスタントは日本語、英語、フランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、オランダ語、ロシア語、スウェーデン語、韓国語、ヒンディー語、マラーティー語、インドネシア語の14言語に対応しています。さらには近いうちにインドの地方言語7種類の追加が計画中です。
Googleアシスタントの「バイリンガル化」のアップデートは、本日中(2018年8月31日)に公開予定となっています。