Googleが年内にも、ディスプレイ付きスマートスピーカー、すなわちスマートディスプレイをリリースする予定であると、NIKKEI ASIAN REVIEWが報じています。
既に7月27日には米国でGoogleアシスタントを搭載したスマートディスプレイ「Lenovo Smart Display」が発売済みである他、9月3日には「JBL Link View」も同じく米国で発売予定です。しかしこれまで、Googleからのスマートディスプレイ発売はまだアナウンスされていません。
NIKKEIによると、Googleのスマートディスプレイは年末の発売が予定されており、約300万台を出荷する見込みとのことです。
スマートスピーカーにディスプレイを搭載することで、明らかに多くのメリットが生まれます。画面上で簡単に設定を微調整したり、情報を参照したり、レシピを表示しておいたり、動画を再生したりと、ディスプレイによる恩恵を挙げていけばキリがありません。
特に台所では、ハンズフリーで操作できるディスプレイの本領が存分に発揮可能です。たとえば、料理中手が離せないときに音声コマンドでタイマーをセットしておけば、カウントの残り時間がディスプレイ上に表示されるため、確認しながら他の作業を進められます。
音声のみのスマートスピーカーではこうはいきません。音声コマンドでタイマーをセットすれば、残り時間の確認にはいちいち質問する必要があります。しかも答えが返ってくる間にも、残り時間は減っていくことでしょう。
現在、Lenovo、JBLに加えて、LG、ソニーがスマートディスプレイ開発を発表済みです。Googleのスマートディスプレイはこれらのデバイスと真っ向から競合することになりますが、Google本家の強みを生かして、たとえばGoogleサービスとのより深い連携など、どんのような独自性を打ち出していくのか、期待していきましょう。
Googleのスマートスピーカーのラインナップには、Google Home、廉価なGoogle Home mini、本格派オーディオのGoogle Home Max(国内未発売)が並んでいます。
2017年の発売当時は、先に絶大な市場シェアを築いていたAmazonに比べるとあまりにもちっぽけな存在だったGoogle Homeシリーズですが、米国の調査会社Canalysの予測では、2022年にも世界シェアでAmazon Echoと肩を並べる見込みです。
果たして年末にどんなデバイスが登場してくるのか、そのデバイスは国内でいつ頃発売されるのか、注目していきましょう。