Appleはまもなく、iPhone Xの有機ELパネルの第2サプライヤーとしてLGと契約する可能性があるようです。
Appleはこれまでサムスンを有機ELパネルの独占サプライヤーとしてきましたが、サムスンは独占権を傘に高額なコストを課していました。LGが二次サプライヤとなることで、Appleはより低いコストで有機ELを入手可能になり、さらに性能の向上も期待できます。
ブルームバーグによると、LGは最初の契約で200万~400万の有機ELパネルを供給する予定とのことです。ちなみにサムスンとAppleの最初の有機ELパネルの契約は、iPhone Xの初期製造ロットのための約1億の有機ELパネルを製造することでした。
LGは同社のフラッグシップスマートフォンV30で有機ELパネル製造を再開し、第2のサプライヤーを探していたAppleの報告書にもその名前が挙がっていました。しかし、V30の有機ELディスプレイの品質は、Galaxyシリーズでも使用されるサムスン製の有機ELパネルほど良くはなく、生産可能な規模もサムスンと比べると小規模です。
サムスンがAppleの有機EL独占サプライヤーを務めている間、独占サプライヤーとして甘い汁を吸うだけではなかったようです。2018年2月、AppleはiPhone Xの販売台数が予想よりも少なかったため、サムスンに有機ELパネルの減産を命じました。そのため、サムスンはApple以外に有機ELパネルの供給先を探さなければなりませんでした。今回LGが第2サプライヤーとして進出してくることで、このような依存関係が少なくとも健全化する可能性がありそうです。