AppleはAppleマップを改良し、Googleマップに本気で対抗しようとしているようです。同社は2019年中に全米のマッピングデータを全面更新し、すべて整備されたものにする予定です。
新しいデータは、まずはサンフランシスコの一部エリアで今後数週間のうちに利用可能になる模様です。iOS 12ベータ登録ユーザーが最初に利用できるようになり、秋までには北カリフォルニア全土をカバーするようになるとのことです。そのころには、新データがすべてのユーザーに開放される模様です。
Appleのエディ・キュー氏によると、米国以外の地域では2019年より、新しい地図が段階的に解放されていくようです。キュー氏によると、Appleは今回の新地図データ導入のために巨額の投資を行った模様です。
この変更に伴い、Appleは2012年のAppleマップ発表以来初めて、Appleマップの大部分を占めるサードパーティ製の地図データがすべて自前のものに置き換わるとのことです。
データは主に、Googleでも仕様されているような自動車によるものと、世界中のiPhoneからの情報によって構成されるようです。iPhoneからの情報は、交通状況に関する最新の情報を得るために、プライバシーを重視してユーザーがアプリを開いたときの履歴を匿名データとして集める予定です。
Appleはまた、地図の外観についても見直しを行ているようです。公園や森の緑を強調し、主要な道路を強調表示して見やすくするための工夫が施される予定です。
これらの改良によって、AppleはGoogleマップのユーザーを自陣に引き寄せようとしています。現状オンライン地図業界を完全に掌握しているとも言っていいGoogleに対してAppleがどれだけ対抗できるかは不透明ですが、Appleはそれを目指すほどの十分な投資や尽力をもって、Googleマップにとって代わろうとしています。