ポケモンGOやIngressなど、地図情報を利用したARゲームで知られるNianticは6月28日(日本時間6月29日)、ARプラットフォーム「Niantic Real World Platform」を開発者向けに提供すると発表しました。興味のある開発者は、公式サイトからサインアップ可能です。
Nianticのジョン・ハンケCEOは「我々はAR技術の発展性を常に願っている。Niantic以外の開発者にも広くプラットフォームを利用してほしい。それでこれまで想像できなかったようなAR体験が登場することを期待している」とオープンプラットフォーム化について語りました。年内にも一部開発者への提供を開始する予定です。
また、Nianticは開発中の最新技術も明らかにしました。「Nianti Occlusion」なる新技術では、ARオブジェクトを現実世界により溶け込ませています。
これまでのAR技術では、ARオブジェクトは現実のオブジェクトの上にかぶせて表示することしかできませんでしたが、「Niantic Occlusion」では、現実のオブジェクトの後ろに表示することも可能です。
今回公開されたデモでは、ピカチュウが歩行者の中をかき分け、後ろに回ったり、ベンチの陰に隠れたりする様子が公開されました。
(Video:Niantic /YouTube)
また、同時に紹介された「Neon」では複数の端末へ同じAR要素を共有させ、より進んだマルチプレーが可能になります。
Nianticは2017年11月に約2億ドルを増資し、ARプラットフォーム発展への長期的な投資を目指していくとのことです。