ホンダは6月28日、同社が研究開発を続ける二足歩行ロボット「ASIMO」の後継の開発が行われていることを発表しました。ASIMOは2000年に初披露されたロボットで、親しみやすい外観と、年々更新されていくその運動性能で話題になりましたが、2011年を最後に新モデルの公開は行われていませんでした。
6月27日には、すでに開発チームが解散し、今後の開発が行われない旨の報道が出ましたが、これに対しホンダは、アシモで培った技術は継続して追求し、新たな人型ロボットの開発に生かしていくと発表しました。後継機にASIMOの名前がそのまま使用されるかは不透明ですが、ASIMOを利用したイベントでのデモンストレーションは今後も継続する予定とのことです。
ホンダは2017年4月、新価値領域を担う研究開発組織として「R&DセンターX」を設立し、ロボット技術の開発を強化しています。CES 2018においてもコミュニケーションロボットの試作機を発表しています。
また、ASIMOで培った技術は歩行補助装置などにも応用されており、すでに実用化されています。自動車にもセンサー関連の技術が応用されるなど、ロボット技術にとどまらず、ホンダの技術力の底上げに繋がっているようです。
現在開発中の後継機は、ASIMOと呼ぶのにふさわしいとホンダが判断すればASIMOの名前を使うかもしれないとのことですが、使わない可能性もあるようです。なんにせよ、ホンダは今後も二足歩行ロボットの開発を続けていくようです。それがいつか世に出る時を楽しみに待ちましょう。
(画像引用:http://www.honda.co.jp/)