LINEは6月28日、千葉・舞浜で行われた年に一度の大型発表会「LINE CONFERENCE 2018」において、スマートスピーカー「Clova」シリーズで初となるディスプレイを搭載した、「Clova Desk」を発表しました。
2018年冬に発売予定のClova Deskは7インチのタッチスクリーンにフロントカメラ、加えてClova Waveでも搭載されていた赤外線スマートリモコン機能も備えています。
Google HomeやAmazon Echo、Clova Waveなど、日本国内で多くのスマートスピーカーが発売された2017年に対し、2018年はディスプレイ付きスマートスピーカーが多く発売されることになっています。
今回のClova Deskはもちろんのこと、7月にはAmazon Echo Show、Googleからもディスプレイ付きスマートスピーカーが発表されています。また、プライバシー侵害問題で一旦発表延期となったFacebook製のスマートスピーカーもディスプレイを搭載すると見られています。
音声操作は便利ではあるものの、料理のレシピや天気予報、ニュースの確認などの際に音声情報だけでは中々頭に入ってこないこともあります。
そんな時、ディスプレイ付きのスマートスピーカーならば、聞き逃した時やちょっと確認したいときに目視で一瞬で分かるという利点を備えています。時間あたりに表示できる情報量においても視覚情報のほうが優っています。
そんな状況の中で登場するClova Deskについて、登壇したLINE社取締役の舛田淳氏は、スマートスピーカーに重視すべき要素として、
1.音声認識精度
2.キャラクター性
3.スキルの充実
の3要素を挙げ、それぞれの要素が以前に比べて向上していることをアピールしました。
音声認識精度については、94パーセントから95パーセントへ向上し、より完ぺきに近づいています。音声認識精度は一般的に、0.1パーセント向上させるだけでも困難であるとされています。
キャラクター性については、スタンプでなじみの自社製のキャラクターの他、「ドラえもん」や「ミニオンズ」とコラボしたモデルを発表するなど、多方面で強化を図っています。
また、スキルについても開発プラットフォームを7月に広く開放することを発表しました。これにより、ユーザーがスキルを選んでダウンロードできるマーケットを開設予定とのことです。
米国基準で作られ、日本版へのローカライズを経てリリースされるAmazonやGoogleの製品と比べて、もともと日本を基準に作られるLINEのスマートスピーカーは、より親しみやすいスマートライフのツールとなり得るかもしれません。この機会にぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか。