パナソニック、サンディスク、東芝によって2000年に設立された、メモリーカード規格を定める団体「SD アソシエーション」は6月26日、SDカード規格の更新を発表し、その最大ストレージ容量が128TB、転送速度が毎秒985MBと非常に大容量かつ高速になることが分かりました。
SD Expressと呼ばれる高速転送規格はすべての種類のカードに適用可能ですが、128TBの大容量はSD Ultra Capacity(SDUC)カードと呼ばれる新規格専用のものになります。
これまでのSDカードの最大容量は2TBですが、2TBのSDカードがまだ実際に市場に出ていないことを考えると、128TBのSDUCカードを私たちが手に取るまでには時間がかかりそうです。
SDカードの最大ストレージ容量が2TBに設定されたのは2009年のことですが、上述のようにまだ実現していません。2016年にサンディスクが1TBプロトタイプを発表し、これが現在のところ最大容量のSDカードですが、それもまだ購入することはできません。
2016年当時、サンディスクは、4KビデオやVRのような大容量フォーマットに対応するために、この進歩が必要であると述べていました。しかし、膨大なストレージを備えたSDカードを作成するのには大きなコストがかかります。SanDiskの512GB SDカードは発売当初9万円前後と非常に高額でした。現在も安くなったとはいえ、いまだ3万円前後で販売されています。
ただし、映像メディアなどの大容量化の流れは止まっておらず、記憶メディアのさらなる大容量化が避けられない所まで来れば、より大容量のカードが実際に手に取れるようになるかもしれません。