ロシアの検索エンジン大手Yandexは5月29日、初のスマートスピーカーを発表しました。Yandex Stationと呼ばれるこのスピーカーは、同社が発売する初めてのハードウェアで、自社開発の音声アシスタント「Alice」を搭載しています。
Aliceには、ワークアウトの回数カウント、航空便の検索、ピザの注文、動画をテレビにキャスティングするなど、4,000以上のスキルを搭載しています。すでに2017年10月より、同社のスマートフォンアプリ上でAliceは実装されています。また、Yandexは2017年にUberと合併したタクシー事業ともAliceを連携させる予定です。
Yandex Stationには、Bluetooth機能とディスプレイに接続してストリーミングするためのHDMIポートがあり、2つのウーファーを含む比較的強力なオーディオ仕様を備えています。
現在、Yandexの独自のプラットフォームKinoPoiskやその他のAmediatekaなどのロシアのビデオストリーミングサービスからビデオをストリーミングできます。
利用可能地域はロシアのみになる可能性が高く、対応言語もロシア語のみです。価格は9,990ルーブル(約1万7000円)になる予定です。
ロシア国民にとってはAmazonやGoogleよりもアクセスしやすく、ローカライズも徹底されたスマートスピーカーとなるため、ロシアのスマートホーム市場が様変わりするかもしれません。
Yandex Stationは2018年夏に発売される予定です。