ワシントンD.C.から車で1時間ほどの町、バージニア州アルディにおいて、米国最大の不動産会社レナー社とAmazonが共同でスマートホームのモデルルームを展示しています。
このモデルルームでは、Amazonからスマートホームデバイス、レナーから不動産を購入するという形で両社の利益になるだけでなく、スマートホームデバイスを実際に広く体験してもらい、スマートホームでどのような生活が送れるかを周知するねらいがあります。
レナーのスチュワート・ミラー会長は「Amazon、Google、Appleなど、テクノロジー業界の中心企業たちは、製品の仕組みや相互作用の仕方について考える中心として家をとらえるようになっている。今度は家の側もそれに合わせていく必要がある。今回のモデルルームでは、インターネット機器は壁や床に埋め込まれていて、標準装備になっている。家中すべての場所で安定してネット接続が可能になっている」と、今回のモデルルームについて語りました。
Amazonは2015年にホームサービスを開始しました。スマートホームデバイスの販売・設置だけでなく、住宅の清掃から住宅改善の提案まで、多岐にわたるサービスを展開しています。
また、レナーのスマートホームの購入者には、上記のAmazonサービスが90日間試用できる特典が付加されます。 製品は玄関に到着するだけでなく、Amazonの従業員によって設置・設定されます。
2018年に入って、Facebookの問題に端を発するプライバシーの懸念が高まっていますが、それにもかかわらずスマートホーム業界の競争は激化しています。
また、米国の既存住宅の老朽化と、緩やかな景気回復に伴う新築住宅の建設増加により、住宅改善は急速に拡大しています。
Amazonとレナーは、協力することでスマートホーム市場をリードしていこうと取り組んでいます。