スマートサーモスタットを中心にスマートホーム製品を扱うNestは4月19日、低所得世帯で光熱費が収入の大きな割合を占めている問題に対処するプロジェクト「Power Project」を立ち上げ、今後5年間で100万個のスマートサーモスタットを配布予定であると発表しました。
米国の平均的な家庭は、収入の約3.5%を光熱費に充てていますが、約2割の家庭が収入の20%以上を費やしており、格差が助長されていると問題になっています。
Nestは声明の中で、電力会社、連邦住宅抵当公庫、非営利団体らと協力して、今後5年間で100万台のスマートサーモスタットを設置することを約束しています。
対象製品はNest Thermostat E(通常価格169ドル)で、所得基準をクリアした家庭に無償あるいは特別価格で提供されます。
また、Nestは世界中の住居問題に取り組むNGO組織ハビタット・フォー・ヒューマニティと協力し、2018年に米国で同団体が建設した住居すべてにNest Thermostat Eを提供しています。
さらに、4月16日から30日の間、Nestサーモスタットの売上金の10%がハビタット・フォー・ヒューマニティをはじめとした慈善団体へ寄付されます。
Nest Power Project
https://nestpowerproject.withgoogle.com/