Googleは3月19日(日本時間3月20日)、米国でホームデリバリーサービスGoogle ExpressをGoogleアシスタントで利用できる新サービスShopping Actionsを発表しました。
Google ExpressはWeb上、Googleアシスタント上、検索結果上からの3形態で利用可能で、支払い情報を保存することで販売業者から簡単に購入することができます。
販売業者は、各購入から得られる利益の一部をGoogleに収める必要があります。これは通常Googleに行う広告料支払いとは別のものです。販売業者からGoogleへの支払いは、商品が売れたときのみ行われます。
たとえば、Googleでアロマキャンドルを検索すると、広告欄に商品リストが表示され、それをカートに追加したり、Google Expressの画面から追加しなおしたりすることもできます。その後、Google Assistantで注文を確定させることも可能です。
どの方法でも同じカートが同期され共有されているため、途中まで音声で、用事が済めばスマートフォンで続行なんてことも可能です。現在のところ、ターゲット、ウォルマート、ホームデポ、コストコ、1-800-FLOWERS、Ulta Beautyらの小売業者が参加することがロイター通信によって報じられています。
これらの業者は大手ばかりですが、Google Expressは業者の規模の大小を問わず解放されるとのことです。また、TargetやUlta Beautyなどの業者は、この数か月間テスト運用を行っていたようです。
Googleによると、過去2年間で商品購入についてのモバイル検索が約85%増加していますが、そのほとんどはAmazonで商品を購入しています。GoogleはGoogle Expressによってそれらの消費の取り込みを狙っています。
しかし、両社の関係はスマートホーム市場におけるような激しいものではありません。Googleの小売・ショッピング部門の責任者、ダニエル・アレグレ氏は「我々はAmazonとは根本的に異なるアプローチを取るつもりだ。我々は販売業者により広い販売経路と物流を提供することで小売業の可能性を広げようとしている」と強調しています。
GoogleがAmazonユーザーの取り込みに成功するかは未知数ですが、Googleは着実にその手の届く範囲を生活全体に広げつつあります。
(画像引用:https://adwords.googleblog.com/)