音楽定額配信サービス大手Spotifyが3月15日、音声アシスタントによる音楽検索機能のテストを行っていると海外メディアで報じられています。
Spotifyは2月にハードウェア開発担当者の求人を出すなど、かねてよりハードウェア、ひいてはスマートスピーカーの発売が噂されています。
今回の機能は2017年に試験運用された「Driving Mode」がベースになっており、現在少数のiOSユーザーによってテストされています。音声操作によって、お気に入りのアーティスト、トラック、アルバム、プレイリストにすばやくアクセスすることができます。
Spotifyは「Spotifyはユーザーエクスペリエンスを向上させるために常に努力していますが、現時点ではお話しできる情報はありません」と詳細を語りませんでした。
音声検索機能にアクセスするには、画面下部のサーチタブをタップして検索画面に行き、画面の右下にマイクアイコンが表示されていればアクセス可能です。
現状では、音声コントロール機能はSpotifyの膨大なカタログの中から音楽を検索することに限られます。「ビートルズって誰?」と尋ねると、ビートルズについて教えてくれるわけではなく、ビートルズのプレイリストを再生し始めるだけです。
今回iOSを対象にテストが行われているのは、スマートスピーカーへの布石以外にも、AppleがSpotifyをSiriになかなか対応させないことにも起因している可能性があります。
Appleは自社のApple Musicを推していくためか、スマートスピーカーHomePodにおいてもSpotifyとの連携に対応していません。現状ユーザー数ではSpotifyがApple Musicを圧倒していますが、夏には米国でのシェアが逆転するという予測もあります。
Spotifyにとって、アプリに直接音声コントロールを組み込むことが、その対抗策の第一歩になるかもしれません。現在まだテスト中の音声コントロール機能ですが、近い将来正式に実装となる見込みです。
(画像引用:https://www.theverge.com)