米ウェアラブルデバイス大手Fitbitは3月13日、同社初となる子供向けスマートバンド「Fitbit Ace」を発表しました。
対象年齢は8歳以上で、基本的には同社の「Fitbit Alta」がベースとなっていますが、子供の手首に合わせて一回り小さな設計になっています。消費カロリーなど、子供がそれほど有用でない情報もオミットされています。
また、12歳以下のユーザーは、Fitbitアカウントの新規登録を親が行う必要があるとされています。
同社によれば、Fitbit Aceの目標は、子供たちが早期から身体活動を習慣づけるよう促すことです。親はFitbitアプリを使用して、子供の活動レベルと活動時間を確認することが可能です。また、Fitbit Aceに紐づけられたFitbitアカウントは、通常のFitbitアプリのソーシャルコンポーネントに参加することはできません。
ベースとなったFitbit Altaと同じく、Fitbit Aceは防水で、装着したままシャワーも浴びられます。また、バッテリーも最大5日間となっています。
子供用に一から開発を進めるのではなく、Fitbit Altaをベースにしたことについて同社は、対象年齢8歳以上とすることで、子供のために過度にUIを調整する必要がなかったとしています。
Fitbitの製品マーケティング担当責任者のメラニー・チェイス氏によると、Fitbit Altaをベースにしたことにはもう一つ狙いがあり、子供たちの成長に伴って大人用のFitbitへ移行するときによりスムーズに移行させる狙いがあるとのことです。
Fitbit Aceでは、過度のUI調整は行っていませんが、もちろん子供のために調整された機能もあります。年齢ごとに適した活動量と睡眠時間の目標提示もその一つです。
例えば、CDC(アメリカ疾病管理予防センター)による身体活動と睡眠の目標値は、大人の場合30分間の身体活動を週5回、睡眠を7時間とされていますが、子供の場合毎日60分の身体活動、7歳で9時間の睡眠となっています。
Fitbit Aceは99.95ドル(約10600円)で2018年4~6月に発売予定です。