Microsoftによるグループチャットソフトウェア「Microsoft Teams」の開発チームは3月で結成1周年を迎え、それを記念していくつかの新機能が発表されています。
中でも注目は、同社のAI音声アシスタントCortanaの統合とメッセージの自動翻訳です。CortanaはMicrosoft Teamsの対応デバイスに順次組み込まれていきます。また、メッセージの自動翻訳機能は、離れた場所で多言語間のやり取りをするようなビジネスに便利です。
その他にもMicrosoftは、自動書き起こしとタイムコード挿入、ビデオ会議時の背景ぼかし、画面共有、近接コンソールを会議に追加できる機能などを発表しています。これらの新機能は、年内に追加予定です。
また、Microsoft Teamsに関わるいくつかの数値も明らかになりました。2018年3月現在Microsoft Teamsは、NASCAR、ゼネラルモーターズ、テクニカラーなどの新規顧客を含む、181カ国20万社で利用されているとのことです。1年前の2017年3月時点では5万社だったため、順調に伸びています。同カテゴリーの再大手、Slackは1日あたり600万人のアクティブユーザーを誇っており、Microsoftもこれを目標にしているとのことです。
無料のバージョンのMicrosoft Teamsもまもなくリリースされる予定で、同社はサービスを会議用スマートディスプレイSurface Hubへ統合する作業を進めています。
AI音声アシスタントはスマートホーム市場のみならず、ビジネス業界でも有用なツールとして存在感を放つようになっています。他分野での活用が進むようになると、さらなる相乗効果が生まれ、スマートホームの進化も加速するかもしれません。