GoogleはAI音声アシスタントGoogleアシスタントのユーザビリティ向上のため、他社製の製品にもカスタム音声コマンドを搭載可能にしました。これまではGoogle側が設定した普遍的な機能のコマンドしか対応しておらず、高機能な製品ほど音声操作の制限が設けられていました。
今回Googleは、その機能設定の一部をメーカーに引き渡すことで、製品の柔軟性をより高め、Googleアシスタントをより役立つものにすることを願っているようです。
たとえば、オーブンでは「対流モードで350度」といった込み入った設定が可能なことを示唆しています。
Googleが設定した普遍的コマンドは今後も使用可能ですが、よりGoogleアシスタントと連携を深めようとするメーカーは、標準コマンドよりもはるかに深く、より多くの制御を可能にすることができます。
LG製品ではすでにこれを実装しています。アップデート前には、専用のアシスタントを経由して詳細な指示を送っていましたが、今回そのプロセスが無くなり、Googleアシスタントに直接指示できるようになりました。
AmazonやAppleとの熾烈な音声アシスタントシェア争いは時に、「ユーザーそっちのけ」との批判を受けることもありますが、今回のような利便性の向上に繋がるなら、ユーザーの利益となる部分もあるかもしれません。
スマートホームでできることは年々増加し、進化を続けていますが、いつか本当に思いのままに家全体を動かす、あるいは家の方が動いてくれる日は来るのでしょうか。
(画像引用:https://www.theverge.com/)