韓国の総合家電メーカーサムスン電子は3月7日、ニューヨークで開催されたイベントで、2018年のQLED 4Kテレビの北米ラインナップを発表しました。
同社は世界でもトップクラスのテレビメーカーであり、今年のモデルでは画質(主に黒の表現レベル)にさほど変化はありませんが、スマートホームコントロール機能の追加が目玉です。
2018年モデルのQLEDテレビには同社のAI音声アシスタントBixbyが搭載され、音声での操作が可能になっています。また、SamsungのスマートホームプラットフォームSmartThingsのハブとしても機能し、SmartThings対応のすべてのガジェットを画面上で制御できます。
2018年モデルは価格順に、Q9、Q8、Q7、Q6の4モデルが発売されます。それぞれのモデルで発売されるディスプレイサイズが異なりますが、一覧は記事末尾に記載しています。
また、各シリーズはフラットタイプト湾曲タイプの2パターンで発売され、サムスンの凹型ディスプレイ普及への執着が感じられます。
価格の詳細はまだ発表されていませんが、今後数週間以内に出荷を開始する予定とのことで、すぐに明らかになる見込みです。
Q9とQ8はフルアレイローカルディミングを特徴としています。 ローカルディミングとはディスプレイ全体を区画に分け、区画毎にバックライトを最適な明度に調整する手法です。Q9の方がより多くの区画分けを行っているとのことですが、具体的な数値は明かされていません。
フルアレイローカルディミングは多くのメーカーのフラッグシップテレビで採用されていますが、サムスンのテレビにはこれが初搭載です。この新機能で、より深い黒レベルとより大きなコントラストが実現される見込みです。
また、Q9はサムスン最高のHDR出力とされる「Q HDR EliteMax」へ対応ししています。4モデルとも、新規格HDR10 +にも対応しています。
「アンビエントモード」では、スマートフォンで撮影した写真を並べてデジタルフォトフレームとしての使用も可能です。この機能はサムスンのかつての有機ELテレビに搭載されていた機能ですが、QLEDテレビにも搭載されることとなりました。天気予報、ニュースヘッドライン、などの情報も表示され、スマートディスプレイとしても優秀です。
最後に、目玉機能として、カメラ、サーモスタット、電球などSmartThings対応商品を操作するためのハブ機能が搭載されています。同社は最近、スマートホームコントロールをシンプルにし、家庭内すべての製品を一つのアプリ内でコントロールできるように改善しています。
各モデルで発売されるディスプレイサイズは以下になります。
Q9シリーズ:75インチ、65インチ
Q8シリーズ:75インチ、65インチ、55インチ
Q7シリーズ:75インチ、65インチ、55インチ
Q6シリーズ:82インチ、75インチ、65インチ、55インチ、49インチ
(画像引用:https://www.theverge.com/)