AmazonのAI音声アシスタントAlexaが、突然高笑いを始めるという現象が各地で発生し、TwitterやRedditでの報告が相次いでいます。
この現象は2月下旬ごろから確認されており、報告の増加を受けAmazonは声明を出しました。それによると、原因はAlexaが「Alexa, laugh.(Alexa、笑って)」というフレーズを誤認識することがあるためとのことでした。
この誤認識は無音状態でも発生し、今回の現象にも繋がっていますが、Amazonは応急の対策として、「Alexa, laugh.」のコマンドを「Alexa, can you laugh?」に変更しました。
事の発端は2月23日、Twitterユーザーが投稿した動画でした。
動画の中でJBLのスピーカーに搭載されたAlexaが短く「Ha Ha Ha」と笑っています。これを機に同様の報告が相次ぎ、現在の状況となりました。
AIやIoTをフル活用したスマートホームは、「未来のような」「近未来SFのような」と表現されることも多いですが、フィクションで描かれる未来の人工知能像には、人間に利するものと、人間に牙をむくものまで、多くの姿が描かれています。
人々が便利な機能で「未来の生活」を思い浮かべるなら、突然の誤作動で人に牙をむくAIを連想しても無理はありません。
現在全米で約3500万人が月に1回はAI音声アシスタントを利用していて、その7割近くがAlexaユーザーになります。これだけ多くのユーザーが利用していると、自然と騒ぎも大きくなるのかもしれません。
たとえ誤作動があったとしても人々がそれをそのまま誤作動と認識し、冷静に対処できるようになった時が、真にAIやスマートデバイスが生活に溶け込んだ時だといえるのかもしれません。