AmazonのAI音声アシスタントAlexaのサーバーにおいて3月2日未明から午後にかけて、接続できなくなる、接続しにくくなるなどの問題が発生しました。
原因はAmazonのサーバーに関わる地域の停電で、全米各地で影響が出ました。その間はEchoデバイスに話しかけても、Alexaは全く反応しませんでした。通常は青いLEDのリングが点灯していますが、何の応答もなく約15秒間経過した後、トーンが鳴り、接続に失敗しました。その後何度も試行しても、Alexaは正常に動作せず、復旧したのは午後のことでした。
Amazonは皮肉にも今年のスーパーボウルにおいて「Alexaが声を失った」という内容のテレビCMを放映したばかりで、今回CMの状況を現実の世界で再現してしまうことになりました。CMではアンソニー・ホプキンスら有名人がAlexaの代わりを務めましたが、現実ではそうもいきませんでした。
Alexaはデバイス上ではなく、サーバー上で動作するため、今回のような事態が発生しました。また、今回のサーバーダウンは、Amazon Web Serviceのトラブルとも同時に起こっており、問題が起きた同じサーバー上で通信が行われていた可能性が高いと見られています。
AWSに依存するアプリケーションやサービスでは、その日の早い時間にダウンタイムが発生していました。 また、AWSの米国東部地域で直接接続サービスを利用している少数の顧客に接続の問題が発生したとのことです。これは、バージニア州のAWS接続ポイントの停電によるもので、AWSはこの問題を解決し、再発を防ぐための対策を練っています。
(画像引用:https://www.amazon.com/)