先月26日からスペイン・バルセロナで行われている世界最大の携帯通信端末見本市MWC 2018において、中国の総合テクノロジー企業Huaweiは、すべての産業界がともに連携して、機能、接続、ビジネス、経験、パートナーシップの分野でこれまで作られてきた境界を超えて、すべてが完璧に連携した「インテリジェント・ワールド」を見据えていると宣言しました。
Huaweiによると、ICTネットワークと人工知能(AI)が主役となる第4次産業革命は、世界をすべて理解し、すべて接続させ、すべてがインテリジェントな時代へと人類を導いているとのことです。また、これにより、23兆ドル相当のデジタル化市場が形成されると付け加えました。
今回の会議で共有されたHuaweiの国際市場予測では、2025年までに個人向けスマートデバイスの数が400億個に達し、スマートデバイスユーザーの90%がスマートアシスタントを持ち、多くの世帯がロボットを持つと予測されていることが明らかになりました。
ビジネスや社会のレベルでは、2025年までに世界中に張り巡らされる1000億のネットワーク接続網が、公益事業、輸送、製造、医療、農業、金融などの分野で幅広く利用され、デジタル化を推進すると付け加えました。
また、同予測によると、2025年までに企業アプリケーションの85%がクラウドで実行され、グローバル企業の86%がAIを採用する予定です。さらに、同社は2025年には、世界中で年間180 ZB(ゼタバイト:1ZBは1GBの1兆倍)のデータが生成され、現在と比較して約20倍となると付け加えています。
あふれるほどの膨大なデータは、巨大な「データ油田」となり、新たな情報と価値の無尽蔵の源泉となります。MWCで登壇したHuawei Carrier BGのライアン・ディン社長は「HuaweiはICTインフラとスマートデバイスに焦点を当て、情報網、自動化、人工知能技術の豊かな土壌を提供する。この土壌で様々なコンテンツやアプリケーションが生まれることだろう」と語りました。
また、ディン社長は「インテリジェント・ワールドと呼べる世界が実現するには、まだまだ多くの課題が山積している。IoTビジネスのさらなる成長のためには、既存の制約や境界を越えて、内部的にも外部的にもすべてが一丸となって協同していく必要がある」とも付け加えました。
すべての業界が完全に連携して一丸となることは、現代の資本主義社会では非現実的な側面も含んでいますが、現実に訪れる2025年は、いったいどんな世界になっているでしょうか。