米Amazonは、AI音声アシスタントAlexaの自動車への広い普及をGoogleに先駆けて実現しようと、オープンソースソフトウェアを採用し、開発を続けています。
Amazonのエンジニアは、Nuance Communications Inc.とVoicebox Technologies Corp.と協力して車載アプリケーションと音声認識テクノロジーに対応させるコードを研究し、開発者が複数のバージョンを作成する手間がなくなりました。
1月にチームが立ち上げられ、6月までにソフトウェアの準備をある程度完了することを目標として、会議が重ねられています。課題は、トヨタ自動車や他の自動車メーカーやサプライヤーが開発したオープンソースプラットフォームであるAutomotive Grade Linuxを使用しなければならないということです。
アマゾンの目標は、Alexaが自宅と車の間でシームレスに接続できるようにすることです。一方Googleは、1月にラスベガスで開催された世界最大の家電見本市CES(コンシューマー・エレクトロニクス・ショー)において、Android端末をカーナビと連動させるシステムAndroid Autoを実行しているすべての車で、Googleアシスタントが利用できるようになると発表しました。
また、AmazonはAlexaをトヨタ車に対応させることで合意し、Googleも昨年BMWとGoogle Assistant対応の契約を結んでいます。
GoogleとAmazon両方が積極的に自動車との連携を発表していますが、まだどちらがキャスティングボードを握るかは定まっていません。