MicrosoftとXiaomiは2月24日(日本時間)、クラウドコンピューティング、AI、およびハードウェアで緊密に連携するための了解覚書(法的拘束力を持たない契約書)に署名しました。
米国企業と中国企業が人工知能分野でパートナーシップを結ぶケースはそれほど多くありませんが、両国がこれらの製品やサービスにとって最大の市場であることは間違いありません。
Microsoftは、XiaomiがAzureを含むクラウドコンピューティング製品を使用して改良したスマートフォン、ノートPC、その他スマートデバイスを開発して国際市場で展開することを期待しています。
同時に、今回のパートナーシップはMicrosoftが中国市場へより注力していくことにつながっていきます。
両社は、Xiaomi製のスマートスピーカーMiスピーカーに、MicrosoftのAIアシスタントCortanaを搭載する可能性について協議しています。Microsoftは2017年にSamsung傘下のharman/kardon社によるCortana搭載スマートスピーカーINVOKEを開発するなどしてきましたが、これまでのところ、Amazon AlexaやGoogle Assistantとのシェア争いに苦戦しています。
MicrosoftとXiaomiは、Cortanaの他、Bing、Edge、SkypeなどのさまざまなMicrosoftのAIテクノロジーを使用するプロジェクトについても話し合っています。両社が交わしたのは了解覚書のため、今回のパートナーシップは法的拘束力がなく、資金提供等が行われたかどうかは不明です。
2017年、Xiaomiはスマートフォンの世界シェア第5位となりました。米IDCの市場調査によると、Samsung、Apple、Huawei、Oppoに次ぐ920万台を出荷しています。
Xiaomiはプレスリリースにおいて、「MicrosoftのクラウドコンピューティングとAIにおける世界的テクノロジー網」の恩恵を受けことになると述べています。
近年、AI分野で大企業間のパートナーシップが多く交わされつつあります。例えばSamsungとTencentは23日、1月のCESでの協議をきっかけにAIおよびゲーム分野での共同投資を発表しました。
(画像引用:Xiaomi)