音楽ストリーミングサービス大手のSpotifyがスマートスピーカーの発売を計画していると、英国紙The Guardianが報じています。
Spotifyは現在ハードウェア開発担当者を募集しており、「Operations Manager - Hardware Product」と「Senior Project Manager Hardware Production」の2つの職種で人材を募っています。
求人概要にも「初のハードウェアプロダクトにむけて、製造からマーケティングまで組織づくりの最中」との記述があり、何らかのハードウェアプロダクトを計画していることが明らかになっています。
計画中の製品がスマートスピーカーだということは憶測にすぎませんが、Spotifyの資産を最大限に活かしていくとすれば、Spotify初のハードウェアプロダクトはスマートスピーカーとなる可能性が高いでしょう。
2018年現在スマートスピーカー市場で存在感を発揮している製品といえば、AmazonのAmazon Echo、GoogleのGoogle Home、AppleのApple HomePodなどが挙げられますが、3社とも独自の音楽ストリーミングサービスを運営しており、それぞれのハードウェアに最適化しています。
SpotifyはAmazon Echo、Google Homeに対応していますが(Amazon Echoは日本国内では未対応)、Apple HomePodには対応していません。Amazon EchoとGoogle Homeにおいても、優先度は自社サービスにあり、Spotifyも同じ土俵に立ちたいところです。
エンターテインメント業界専門のリサーチ会社「MIDIA Reasearch」の調査によると、Spotifyは音楽ストリームサービスの世界シェアにおいて第1位となっており、Spotifyが自社製のスマートスピーカーを発売すれば、市場に大きな刺激となり、その勢力図も塗り替わるかもしれません。
Spotifyは2006年にスウェーデンで操業、2008年10月にサービスを開始しました。2010年には欧州で800万人以上のユーザーを獲得すると、2011年に米国、2016年に日本でのサービスを開始し、2018年には有料会員数が7000万人を突破したと公式Twitterを通して発表しました。
長らく続いたAmazonの独占状態を経て、戦国時代の様相を呈してきたスマートスピーカー市場、今後もAmazonの天下が続くのか、それとも他勢力がそのシェアを奪っていくか、要注目です。