スマートホーム製品を扱う中国のスタートアップ企業Broadlinkは2月5日、投資ファンドCitic Capital Partners、検索エンジン大手Baidu、洗剤メーカーLibaiから、3億4300万元(約59億円)の資金提供を受けたと発表しました。
これは中国のスマートホームデバイス分野では過去最高額の資金調達となります。これに拡張に伴いBroadlinkは、スマートホームデバイス事業を積極的に拡大しているかつてのビジネスパートナーXiaomiと市場シェアを争う姿勢を見せています。
安価なスマートフォンを作ることからビジネスを成長させたXiaomiは、2017年の第2四半期にはFitbitとAppleを追い越し、スマートウェアラブル機器の販売シェア世界1位となりました。
Broadlinkは調達資金の使い道として、人工知能とIoT部門を拡大するとともに、バスマートホームデバイス分野の優良企業を買収して投資することを挙げました。
中国のIoT市場は年々拡大を続けており、コンサルトファームZhiyanによると2017年には中国国内だけで90.8億元(約1560億円)に達しています。
Broadlinkは現在、スマートデバイスを製造するだけでなく、顧客がアプリケーションを開発、実行、管理できる独自のプラットフォームBroadlink DNAも構築しています。
Broadlinkは、同プラットフォームによって従来の家電企業が最新のテクノロジーのレベルについていく助けとなると考えています。
同社は現在、北京、上海、深圳などの都市で、China Vanke、China Merchants Property、COFCO Propertyを含む18の大手不動産開発会社と協力して、スマートホームテクノロジーとソリューションを提供中です。