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2024.05.16
2024.05.16

分散型SNS「Bluesky」が誰でも利用可能に!使い方や特徴を解説

記事ライター:iedge編集部

Blueskyとは

Blueskyはジャック・ドーシー氏が発案してできたSNSです。ジャック・ドーシー氏は、旧Twitter(現X)の共同創業者の1人で、旧Twitter社のCEOを務めていた人物です。そのため、BlueskyのUIや機能などはXとよく似ています。
ただし、分散型SNSである点がXとの大きな違いです。アカウントの移動などもできます。
Blueskyがリリースされたのは2023年3月ですが、リリース当時は招待制でした。すでに利用中のユーザーから招待してもらわないとアカウントを作成できなかったため、ユーザーは限られていました。
そして、2024年2月6日から招待制が廃止されて誰でも利用できるようになったため、利用者が急増しています。

分散型SNSの仕組み

通常のSNSは中央集権型といって、特定の企業が管理者となって運営しており、サーバーも企業が管理しています。SNSに限らず、現在利用されているネットサービスの大半は、中央集権型です。運営企業が必要な機能を作ったり追加したりして、不具合があれば改善しています。規約なども運営企業が作り、ユーザーはそれに従って利用するでしょう。
これに対して分散型SNSは、非中央集権型といって、特定の管理者が存在しないのが大きな特徴です。サーバーも特定の企業が管理することはありません。一般のユーザーが自由にサーバーを構築してネットワークを形成できる仕組みです。ユーザーが主体となって機能の追加や改善などもできます。

分散型SNSのメリットとデメリット

分散型SNSを従来までの通常のSNSと比べた場合に、どんなメリットとデメリットがあるのか見ていきましょう。

メリット

分散型SNSのメリットとしては、自由度が高く公平性が保たれやすい点が挙げられます。従来までの中央集権型のSNSでは、運営企業が作った機能やルールの範囲内でしか利用できませんでした。これに対して、分散型SNSならユーザーが主体となってコミュニティーを作ることができます。コミュニティーごとに必要な機能が実装される可能性もあり、拡張性が高いこともメリットです。
また、登録情報などは複数のサーバーに分散して保存されています。それぞれのサーバーは、別々に大勢のユーザーに管理されていることから情報漏洩のリスクも低減できるでしょう。

デメリット

分散型SNSは、自由度が高い反面、トラブルが起こったときの対処が難しい点がデメリットです。中央集権型であれば、運営が作成した規約に照らし合わせて、悪質なユーザーに対してはアカウントの凍結などの対応ができます。しかし、管理者が存在しない分散型SNSでは、基本的にユーザー同士での解決を図るしかありません。
また、拡張性が高い反面、一般の利用者にとって分かりづらい場合があるのもデメリットです。コミュニティー独自の機能が実装されるなどしても、あまり利用されないこともあるでしょう。

Blueskyを始めるときの手順

Blueskyを始めるときの手順は、Xなどの通常のSNSを始めるときの手順とそう大きく変わりません。
スマホの場合には、最初にBlueskyのアプリをインストールしましょう。それから画面の案内に沿ってメールアドレスを入力し、パスワードの設定、生年月日の入力などを行います。
次にハンドルネームを入力して、興味のある分野の選択などの基本設定を済ませましょう。そうすると、他のユーザーの投稿が表示され、自分も投稿もできるようになります。
パソコンの場合には、ブラウザでBlueskyの公式サイトにアクセスして「新しいアカウントを作成」のところをクリックしましょう。それ以降の手順はスマホと同様です。

Blueskyの基本的な機能と使い方

Blueskyの基本的な機能と使い方について見ていきましょう。

ポスト

ポストは新規投稿をすることで、X(旧Twitter)のポストと同じ機能です。
Blueskyでは1回のポストで投稿できる文字数が、Xの無料プランよりも多く300文字まで投稿できます。
画像をアップロードする機能もありますが、1回のポストでアップロードできるのは4枚までです。それ以上アップロードしたい場合には、複数回に分ける必要があります。
動画のアップロードには対応していませんが、YouTubeなどのリンクカードの設置は可能です。リンクカードを設置すれば、Bluesky内で動画を視聴できます。
また、Xでよく使われているハッシュタグには対応していません。

リポスト

リポストは、他のユーザーがすでに行ったポストを再びポストする機能です。Xのリポストとほぼ同じ機能で、使われ方もほとんど変わりません。

クオートポスト

クオートポストは、他のユーザーがすでに行ったポストを引用したうえで、自分の投稿を加えてポストすることです。Xの引用リポストと同じと捉えていいでしょう。

フィード

フィードはタイムライン表示を自由にカスタマイズできる機能です。
「Discover」「Popular With Friends」「What's Hot Classical」「Bluesky Team」などから選択できます。デフォルトでピン留めされているのは「Discover」です。フォロワーや人気の話題などが表示されます。
検索ワードを指定すれば、特定の内容を絞り込んで表示させることも可能です。

Blueskyの今後の展望

今後、Blueskyは次のようになっていくものと期待されています。

新しい機能が増える可能性

現時点でのBlueskyは、まだ機能があまり豊富ではありません。ハッシュタグや非公開アカウントなど、Xで利用可能な機能でも、Blueskyではまだ利用できないものもあります。
しかし、Blueskyはリリースされてからまだ1年程度しか経過していません。誰でも利用できるようになったのはつい最近です。まだまだ発展途上であり、今後は新しい機能が増えていく可能性が高いでしょう。
また、分散型SNSであるため、誰でも開発に参加できる仕組みです。利用者が増えれば開発に参加する人も増えるものと期待されています。そうなれば開発のスピードも上がるでしょう。

X(旧Twitter)の代替になる可能性

Xをはじめとする中央集権型のSNSよりも自由度が高いことから、利用者の増加が期待されています。また、XとBlueskyはUIや機能が似ており同じような感覚で使用できます。そのため、Xを利用している人なら、Blueskyも使ってみようと考える人は多いでしょう。招待制の廃止で利用者が増える期待は高いです。
また、現段階ではまだはっきりとはしていませんが、Xの有料化が検討されています。もし、Xで全ユーザーを対象に有料化されるとなれば、無料でSNSを利用したいユーザーは他のSNSへの移行を検討するでしょう。その際に、UIや機能が似ているBlueskyは移行先の有力な候補になります。将来的にはXの代替となる可能性があるでしょう。
さらに、Blueskyは他のSNSの投稿履歴やフォロワーなどを引き継げるため、X以外のSNSからの移行先にも選ばれやすいです。X以外のSNSからもBlueskyへ移行するユーザーが出てくる可能性があります。

まとめ

Blueskyは特定の管理者が存在しない分散型SNSです。UIや機能などはXとよく似ており、Xとほぼ同じような感覚で使用できます。従来までのSNSと比べて自由度が高いのがメリットです。一般の人でも開発に参加することができます。
今後は新しい機能が増えて、利用者も増えるとの期待が大きいです。数年後にはXやInstagramなどと並ぶ主要なSNSになっているかもしれません。

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