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2024.05.09
2024.05.09

一体型パソコンとは?特徴やメリット、デメリットなどを解説

記事ライター:iedge編集部

一体型パソコンの特徴

一体型パソコンは、ディスプレイとパソコン本体が一体化しているパソコンのことです。ノートパソコンとは異なり、デスクトップのように特定の場所に置いて使用することを想定した作りになっています。
ただし、デスクトップパソコンと比べると、動かしやすいものが多いです。少し場所を移動するくらいであれば、比較的簡単にできます。ディスプレイは23〜27インチ程度です。
また、大半の一体型パソコンのCPUやメモリなどのパーツは、ノートパソコンと同じものが使用されています。大きくても中身はノートパソコンとほぼ同じと捉えてよいでしょう。

一体型パソコンのメリット

一体型パソコンには次のようなメリットがあります。

最小限の配線で使える

一体型パソコンは、ディスプレイは本体と一体化しているため、デスクトップパソコンのように配線をつなぐ必要はありません。スピーカーやマイクも内蔵されていることから、ほとんど配線をつながずに使用できます。
キーボードやマウスは必要ですが、ワイヤレス接続のものを使用すれば、配線は電源コードのみで済みます。デスクトップパソコンを置く場合と比べて、デスク周りがスッキリするでしょう。

スペースをあまり取らない

一体型パソコンの筐体は、デスクトップパソコンと比べると省スペースです。ディスプレイ1台分と同じくらいのスペースで済みます。これまでデスクトップパソコンを使用していた人が、一体型パソコンに買い替えればデスクを広く使えるようになります。狭くてデスクトップパソコンを置けない場合でも、一体型パソコンなら置けるというケースもあるでしょう。

周辺機器も使用できる

一体型パソコンも、ノートパソコンやデスクトップパソコンのようにUSBポートがいくつか備え付けられています。そのため、外付けHDDなど、USB接続の周辺機器を接続して使用することも可能です。

デザイン性に優れている

一体型パソコンは、デスクトップパソコンと比べるとスタイリッシュなデザインの製品が多いのが特徴です。室内に設置したときに、デスクトップパソコンよりも見栄えがよいと感じる人も多いでしょう。見方によってはインテリアにもなります。リビングなどに置くのもおすすめです。

ディスプレイとして使用できるものもある

製品によってはHDMIの入力端子を備えているものもあります。その場合には、外部機器からの映像入力ができるため、ディスプレイとしても使用可能です。例えば、ゲーム機やDVD・ブルーレイプレーヤーを使用したいときに便利でしょう。

一体型パソコンのデメリット

一体型パソコンには次のようなデメリットもあります。

拡張性が低い

一体型パソコンは、デスクトップパソコンと違って内蔵HDDやSSDの増設ができません。グラフィックボードに関しても後付けできない点に留意しておきましょう。メモリの増設は製品によって異なりますが、可能な製品が多いです。

パーツだけの修理や交換が難しい

一部のパーツに不具合が生じた場合には、デスクトップパソコンなら、そのパーツだけを修理したり交換したりできます。しかし、一体型パソコンはパーツだけの修理や交換は難しいのがデメリットです。一部のパーツだけの不具合で買い替えになってしまうこともあります。
また、ディスプレイを取り替えることができないため、モニターが映らなくなったら本体部分に異常がなくても使えなくなります。ディスプレイの修理可能な場合でも、費用が高くついてしまうでしょう。

スペックの割に価格が高い

一体型パソコンは、同じくらいのスペックのデスクトップパソコンと比べると価格が高めです。製品にもよりますが、全体的に見てコストパフォーマンスはあまりよくありません。
また、高価格帯の製品でもデスクトップのハイスペックモデルには及ばないのもデメリットです。

一体型パソコンはどんな人に向いているのか

一体型パソコンは向き不向きがありますが、次のような人におすすめです。

負荷のかかる作業をあまりしない人

一体型パソコンには、デスクトップパソコンに使われているような大きなファンはありません。ノートパソコンと同じように放熱性があまりよくないため、負荷のかかる作業が少なめの人におすすめです。
オフィスソフトの使用や、Webサイトの閲覧などの用途がメインの人に向いているでしょう。ゲームや動画編集などをする場合でも、あまり頻繁でなければ問題ありません。

拡張性をあまり重視しない人

パーツの増設ができないため、もともとするつもりがない人におすすめです。USB接続の周辺機器などは使用できますが、配線も多くなります。配線が増えると一体型パソコンのメリットが損なわれてしまうため、USB接続の周辺機器もあまり使わない人の方が向いているでしょう。

一体型パソコンを選ぶときのポイント

一体型パソコンを購入する際には、次のようなポイントをチェックして選びましょう。

スペック

快適に使用できるように、用途に合っているスペックかどうかよく確認しておきましょう。パソコンのスペックはCPUやメモリが大きく影響してきます。
CPUに関しては、オフィスソフトの使用やWeb閲覧、動画視聴などの用途なら、Corei3で問題ありません。CeleronやPentiumだと、動作が鈍くてストレスに感じる可能性があります。メモリは8GB以上搭載したモデルを選ぶのがよいでしょう。
ゲームや動画編集をするならCorei3だと厳しい可能性があります。Corei5かCorei7でGPU搭載モデルが望ましいです。メモリも16GB程度はあった方がよいでしょう。

ポートの種類と数

一体型パソコンの場合には、外部機器を接続するためのポートが本体の裏側などに設置されています。製品によってポートの数や種類が異なるため、必要なポートがあるかどうかチェックしておきましょう。例えば、USBポートやHDMIポート、LANポートなどがあります。
USBポートの規格の違いもチェックしておきましょう。青色のUSBポートならUSB3.0で高速でのデータ転送が可能です。外付けHDDやSSDなどを接続して使用する場合には、USB3.0ポートがあると便利です。同じ形状で白色の場合にはUSB2.0で、転送速度は3.0ほど速くはありません。キーボードやマウスを接続する用途ならUSB2.0で十分でしょう。また、スマホの充電ポートと同じUSBType Cのポートを備えている一体型パソコンもあります。
LANポートは、インターネットに有線接続する際に必要です。HDMIポートは入力端子か出力端子かも確認しておきましょう。入力端子は外部機器のディスプレイとして使用する際に必要です。出力端子があれば、デュアルディスプレイ環境にして使用できます。

テレビを視聴できるかどうか

一体型パソコンでテレビを見たい場合には、チューナー内蔵かどうかチェックしておきましょう。
チューナー内蔵でない場合でも、USB接続のチューナーを使用すればテレビを視聴できます。しかし、配線が増えてスッキリしなくなるため、テレビを見るつもりなら、チューナー内蔵の製品がおすすめです。

まとめ

一体型パソコンは、ディスプレイと本体が一体化していてスタイリッシュな外観をしています。配線が少なくなり、デスク周りがスッキリするでしょう。ただし、拡張性が低く、デスクトップパソコンのようにパーツの交換や増設はほとんどできません。拡張性やコストパフォーマンスよりもシンプルさを重視する人におすすめです。

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