画面を折りたためるスマホが登場して話題になっています。画面を折りたためるため、大画面をコンパクトに持ち運べたり、コンパクトなサイズにできたり、さまざまなメリットがあります。
非常に気になる折りたたみのスマホですが、どれくらいの値段で購入できるのでしょうか。期待と関心を集める折りたたみスマホの値段や機種などを紹介します。
いま話題!折りたたみスマホと値段
2019年にサムスンがGalaxy Foldを発売して以降、日本でも少しずつ折りたたみスマホの種類が増えています。
2023年4月現在、日本で購入できる主な折りたたみスマホは以下の通りです。
・Galaxy Z Fold 4
・Galaxy Z Flip 4
・Galaxy Z Fold 3
・Galaxy Z Flip 3
・Razr 5G
・Surface Duo 2
各モデルの特徴と値段をチェックしてみましょう。
Galaxy Z Fold 4
広げたときのメインディスプレイは7.6インチと大きく、タブレットのようにゲームや動画視聴を楽しめます。半分に折りたたむと通常のスマホに近いサイズになるため、携帯性も悪くありません。
6.2インチのサブディスプレイも搭載しており、折りたたんだ状態でもふつうのスマホと同じ感覚で操作できます。まさに、スマホとタブレットのよいところ取りをしたようなモデルです。高価ですが、それだけの価値があるスマホといえます。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Galaxy Z Fold 4 | サムソン | メイン:7.6インチ
サブ:6.2インチ |
横折り | 約25万円 |
Galaxy Z Flip 4
ディスプレイサイズは一般的なスマホと変わらない6.7インチですが、折りたたむと手のひらにすっぽり収まるほど小さくなります。スマホをコンパクトに持ち運びたい人におすすめです。
折りたたむ角度は自由に調整できます。たとえば90度で画面を固定し、スタンドなしでビデオ通話を楽しむ、といったことが可能です。背面には1.9インチのサブディスプレイを搭載しており、閉じたままでも時間や通知を確認できます。
折りたたみスマホとしては比較的購入しやすいモデルです。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Galaxy Z Flip 4 | サムソン | メイン:6.7インチ
サブ:1.9インチ |
縦折り | 約15万円 |
Galaxy Z Fold 3
最新機種のGalaxy Z Fold 4より1世代古いモデルにあたりますが、処理性能やカメラ性能が比較的高く、まだまだ現役で使えます。
型落ちモデルということもあり、Galaxy Z Fold 4より3~4割ほど安く購入できます。最新機種へのこだわりがない人や、少しでも安く大画面の折りたたみスマホを使いたい人にピッタリです。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Galaxy Z Fold 3 | サムソン | メイン:7.6インチ
サブ:6.2インチ |
横折り | 約20万円 |
Galaxy Z Flip 3
最新機種のGalaxy Z Flip 4より1世代古いモデルで、同じ6.7インチのディスプレイを搭載し、開いた状態での使い勝手は通常のスマホとさほど変わりません。折りたためば胸ポケットに収まるほど小さくなるため、携帯性は抜群です。
折りたたみスマホとしてはかなり安く購入できるため、安く買いたい人におすすめです。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Galaxy Z Flip 3 | サムソン | メイン:6.7インチ
サブ:1.9インチ |
縦折り | 約10万円 |
Razr 5G
6.2インチのメインディスプレイに加えて、背面に2.7インチのクイックビューディスプレイを搭載しています。縦折りスマホのサブディスプレイとしてはサイズが大きく、折りたたんだままでも操作が可能です。
クイックビューディスプレイに映像を表示し、折りたたんだ状態で自撮りもできます。インカメラより性能が高いアウトカメラを使えるため、ふつうのスマホよりきれいな自撮りをしたい人におすすめです。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Razr 5G | モトローラ | メイン:6.2インチ
サブ:2.7インチ |
縦折り | 約16万円 |
Surface Duo 2
画面そのものを折りたたむほかの折りたたみスマホと違い、ふたつの画面を折りたたむ仕組みです。厳密には2画面スマホといったほうが正確でしょう。
しかし、開けば8.3インチの大画面を利用でき、閉じた状態でも5.8インチの画面を操作できます。大画面と携帯性を両立している点は、横折り式の折りたたみスマホと同じです。
画面を折らないためほかの折りたたみスマホより薄く、ディスプレイに折り目がつきません。
機種名 | メーカー | ディスプレイ | 折りたたみ | 市場価格 |
---|---|---|---|---|
Surface Duo | マイクロソフト | 2画面:8.3インチ
1画面:5.8インチ |
横折り | 約18万円 |
Googleのスマートフォンでも画面折りたたみスマホを開発中?
2023年4月、海外の開発者が自身のTwitterにて短い動画を投稿し、それがGoogleが販売しているスマホ「Google Pixel」の折りたたみスマホ「Google Pixel Fold」の実機動画だと話題になりました。
かねてより、Googleも折りたたみスマホを開発していることと噂されており、近々発表されるかもしれません。
いま注目!折りたたみスマホの魅力
いま注目されている折りたたみスマホには、どのような魅力があるのでしょうか。ここではふつうのスマホにはない、折りたたみスマホのメリットや特徴を見てみましょう。
サイズがコンパクトになる!
折りたたみスマホ最大のメリットは、なんといってもサイズがコンパクトになることです。
横折り式の折りたたみスマホは開くとタブレット並みのサイズですが、折りたためば井パン的なスマホとほぼ同じサイズまで小さくなります。大画面のデバイスを楽に持ち運べるのです。
縦折り式の折りたたみスマホは、折りたたむと通常のスマホの半分くらいのサイズまで小さくなり、胸ポケットにもすっぽり入ります。
通常のスマホにもコンパクトなモデルがありますが、画面が小さいのが欠点です。折りたたみスマホなら画面サイズはそのままに、コンパクトに折りたためます。
タブレット不要の大画面!
横折り式の折りたたみスマホがあれば、もはやタブレットは不要です。細かいサイズは機種によりますが、いずれも8インチ前後の大型ディスプレイを搭載しています。一般的なタブレットとほぼ同じサイズで、ゲームや動画視聴を大画面で楽しめます。
しかもタブレットと違い、折りたためばふつうのスマホに近いサイズまで小さくなります。スマホとタブレットを併用している人も、横折り式の折りたたみスマホなら1台でOKです。
複数のアプリを同時起動できる!
横折り式の折りたたみスマホでは、複数アプリの同時起動が可能です。Galaxy Z Foldシリーズは最大3つのアプリの同時起動に対応しています。アプリの配置も自由に変更可能です。
たとえば左半分でYouTubeを視聴し、右半分でTwitterを閲覧する、といった使い方できます。このような使い方は、通常のスマホではできません。大画面の折りたたみスマホならではの特徴です。
好きな角度で固定可能!ビデオ通話も楽ちん
折りたたみスマホは画面を折りたたむ角度を自由に調整できます。スマホを固定するには別途スタンドなどが必要ですが、折りたたみスマホは折る角度を調整することで、スタンドなしでも固定できます。動画視聴やビデオ通話を利用する際に便利です。
サブディスプレイが便利!閉じたまま操作、自撮りもきれい
ほとんどの折りたたみスマホには、メインディスプレイだけでなく本体背面にもサブディスプレイがついています。
横折り式の場合、サブディスプレイを使うことで折りたたんだ状態でもふつうのスマホと同じように操作が可能です。縦折り式はサブディスプレイが小さいものの、多くの機種では閉じたまま通知や時間を確認できます。
機種によってはサブディスプレイに画面を表示し、背面のアウトカメラを使って自撮りもできます。
折りたたみスマホを選ぶときのポイント・注意点
魅力の多い折りたたみスマホですが、通常のスマホにはない注意点もいくつかあります。
- 横折りと縦折りで使い心地が違う
- 価格が高い
- 通常のスマホより重い
- 端末の種類が少ない
折りたたみスマホを購入する際は、メリットだけでなく注意点も確認しておきましょう。
横折りと縦折りで使い心地が違う
同じ折りたたみスマホでも、横折りと縦折りでは使い心地が異なります。それぞれのメリット、デメリットを比較すると次のようになります。
横折り | 縦折り | |
---|---|---|
メリット | ・開くとタブレット並みの大画面になる
・閉じれば一般的なスマホとほぼ同サイズで持ち運びやすい |
・横折りのスマホより軽い
・価格が横折りより安い傾向にある |
デメリット | ・縦折りのスマホより重い
・価格が高い |
・開いても画面サイズは一般的なスマホと同程度
・複数アプリの同時起動に向いていない |
大画面で動画やゲームを楽しめるのは横折り式です。縦折り式はよりコンパクトに持ち運べますが、画面のサイズは通常のスマホと変わりません。
一方で、横折り式は重量が重く価格も高いです。携帯性重視なら、通常のスマホよりさらに小さく折りたためる縦折り式が向いています。
自分が重視するポイントに合わせて、横折り式と縦折り式のどちらにするかを選びましょう。
価格が高い
折りたたみスマホは通常のスマホより価格が高い傾向にあります。価格は機種によって異なりますが、横折り式は15~20万円前後と高価です。
縦折り式は少し安くなりますが、それでも10万円前後で販売されています。通常のスマホほどは、手軽に買えないのが現状です。
通常のスマホより重い
折りたたみスマホは通常のスマホよりも重量が重めです。
とくに横折り式は開くとタブレット並みの大型サイズなので、重量もタブレットに近くなります。たとえばGalaxy Z Fold 4の重量は約263gです。一般的なスマホが170~200g前後と考えると、かなり重いといえます。
縦折りのスマホはサイズが通常のスマホに近いため、重量もそこまで重くはありません。大画面よりも携帯性を重視する場合は、縦折りのスマホがおすすめです。
端末の種類が少ない
端末の種類が少ないのも、折りたたみスマホのデメリットです。2023年現在、日本国内で販売されている折りたたみスマホのほとんどはサムソン製で、それ以外だとモトローラとマイクロソフトが1機種ずつ販売しているだけにとどまります。
Appleやソニー、シャープといった日本で人気のメーカーはいずれも折りたたみスマホを販売していません。今後、折りたたみスマホが普及し、参入メーカーが増えるのを期待しましょう。