近頃、持つことが当たり前となったスマートフォンは画一化が進んでます。
そのような中で、現代のスマートフォンのアンチテーゼとして登場したBARUMUDA PHONEが注目されています。
この記事では、BARUMUDA PHONEの良い点に加え、賛否の分かれる点についてまとめました。
BARUMUDA PHONEとは
BARUMUDA PHONEとは、高級家電メーカーのバルミューダが立ちあげた「BALMUDA Technologies」の新商品です。
形状は直線がなく、曲線によって丸みのあるフォルムをしています。
製造は京セラ、携帯会社での販売はソフトバンクのみが行っています。
しっかりと5Gにも対応しているため、通信速度も問題ありません。
開発の背景・ブランドストーリー
BARUMUDA PHONEが開発された背景には2つの動機があります。
ひとつは画一化したスマートフォン市場にアンチテーゼを唱えるためです。
もうひとつは大きすぎるスマートフォンからポケットサイズへ回帰するためです。
そのため、開発のコンセプトは「コンパクト。そしてエレガント」を掲げています。
コードネームをKYOTOと名付けられたBARUMUDA PHONEは、コンセプトに沿って1年の時をかけてデザインの開発が行われました。
BARUMUDA PHONEの特徴
では、BARUMUDA PHONEの強みについてご紹介します。
大きく3つありますが、特に独自のアプリについて詳しくご説明します。
軽さと質感
BARUMUDA PHONEは重さ約138gです。
同じく小型であるiPhone13 miniは約140gであることから、BARUMUDA PHONEの軽さが伺えます。
また、表面にはざらつきがあり、本体は樹脂製です。
この質感も手に馴染みやすいように工夫されています。
カスタマイズ可能なホーム画面
ホーム画面には斜めに2本のストライプがあります。
指を合わせてフリックすると、指定したアプリを起動できます。
このストライプ線はカラーリングの変更も可能です。
また、よく使うカレンダーや時計、メモ、電卓はホーム画面をスワイプすることですぐに使うことができます。
他にも、ホーム画面に表示される文字は6種類のフォントに変更できます。
独自のアプリ
BARUMUDA PHONEが他のスマートフォンと大きく異なる点が、基本アプリの大半が独自のアプリであることです。
これらのアプリはGoogle Playでの配布もありません。
では、その独自アプリをご紹介します。
カレンダー
カレンダーは、瞬時に予定を把握できるように設計されています。
縦軸に日付、横軸に時間が表示されており、一目でスケジュールを確認できます。
さらに、拡大、縮小といったピンチ操作で表示する範囲を切り替えることができ、とても便利です。
メモ
アプリ内でのメモは一つひとつが付箋のような形状しています。
タッチすることでメモを開くことができます。
メモの縁には色をつけることも可能です。
また、カレンダーと同じようにピンチ操作で伸縮できることも良い点です。
電卓
電卓は漢数字による単位表示に切り替え可能です。
また、外貨を現在のレートで為替計算できるため替モードも便利です。
時計
時計にはダイビングで用いるダイバーズウォッチから回転ベゼル(時計のフチ部分)を採用し、経過時間を分かりやすくしています。
特にタイマーは、この回転ベゼルによって他のスマートフォンより使いやすいものです。
また、アラームには設定した時刻の天気も表示されます。
カメラ
カメラは撮影ボタン以外のボタンがほとんどなく、シンプルなデザインです。
カメラのユニークな点は、熱量が伝わる料理モードの存在です。
この料理モードには、バルミューダにおける家電のノウハウがとても生かされています。
他社のスマホとの比較して気になる点
BARUMUDA PHONEは他者のスマートフォンと比較してみると、いくつかの気になる点があります。
では、どのような点なのかメジャーであるiPhone13と最近発売されたGalaxy A22 5Gで公式サイトの情報から比較します。
BARUMUDA PHONE | iPhone13 | Galaxy A22 5G | |
サイズ | 幅69mm
高さ123mm 厚さ13.7mm |
幅71.5mm
高さ146.7mm 厚さ7.65mm |
幅71mm
高さ150mm 厚さ8.9mm |
ディスプレイ | 約4.10インチ | 約6.2インチ | 約5.8インチ |
重量 | 約138g | 約173g | 約168g |
防水性能 | IPX4 | IPX8 | IPX8 |
CPU | Snapdragon765 | Apple A15 | MediaTek MT6833V |
ストレージ | 128GB | 128/256/512GB | 64GB |
本体価格 | 10,4800円 | 98,800円 | 22,000円 |
画面が小さい
6インチ超え主流である中、BARUMUDA PHONEの液晶は4.9インチです。
同じく小型のiPhone13 miniの5.4インチよりも小さいことからもよく分かります。
そのため、動画やゲームを楽しみたい方には向きません。
防水性能が低い
BARUMUDA PHONE以外のスマートフォンが潜水状態でも使用可能であるIPX8を持っています。
しかし、BARUMUDA PHONEは多少の水を防ぐ程度のIPX4です。
このように、防水性能に不安があるため、水に落とすことがないように気を付ける必要があります。
値段が高い
iPhone13は98,800円であり、100,000円を超えていません。
また、Galaxy A22 5Gは22,000円とiPhone 13を大きく下回っています。
対して、BARUMUDA PHONEは104,800円です。
このことからm他のスマートフォンより割高に感じてしまうかもしれません。
どのような人におすすめか
小型で持ちやすいスマートフォンを探している方にとてもおすすめです。
iPadやApple Watchといった複数の情報機器を所有している方は、カレンダーやメモといったアプリを補助的に使うことができます。
また、あまり情報機器に詳しくない高齢者の方にも、直感的なアプリが多いことから使いやすいスマートフォンです。
まとめ
BARUMUDA PHONEはすべての人にとって便利なスマートフォンではありません。
しかし、これまでになかった新しい試みが取り入れられたスマートフォンです。
ぜひ一度、店頭で手に取ってみてはいかがでしょうか。