2021年5月26日に発売されたFireHD10の最新モデルについてiPadと比較しつつ、最新モデルとしてどれほど刷新されたかの全貌を説明します。パッと見でわかりやすく、表に一覧でまとめたので、ぜひご覧ください。
Fire10のスペックをiPadと比較
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FireHD10 |
iPad 10.2インチ |
金額 |
¥15,980(税込) |
¥38,280(税込) |
画面サイズ |
1920×1200px |
2160×1620px |
重量 |
465g |
485g |
厚み |
9.2mm |
7.5mm |
容量 |
32GB/64GB 。インスタントクラウド保存、1TBまでのmicroSDカード差し込み可能。 |
iCloud連携 |
セキュリティー |
パスワードかPINコード |
パスワード、顔、指紋認証対応 |
OS |
Android 9.0ベースのFireOS |
iOS |
アプリ |
Google Play ストアが使えない |
App Storeに豊富なアプリ |
通信 |
WiFi、Bluetoothのみ対応 |
LTE等モバイル通信、GPS、WiFi、Bluetooth対応 |
スピーカー |
スピーカーがボディーの左右に位置。音質に大差はないが動画視聴にFire10の方が良い。 |
スピーカーが下部のみ。横置きだと片側のみ流れる。 |
音声アシスタント |
アレクサ。画面付きのスマートスピーカーになる |
Siri。 |
バッテリー駆動時間 |
12時間 |
10時間 |
イヤホンジャック |
あり |
なし |
操作性 |
やや低い |
高い |
USBポート |
TypeC |
Lightning |
ハード面の比較
画面サイズ
FireHD10:1920×1200px
iPad:2160×1620px
iPadとそれほど大差はありません。
ただし画面サイズの比率が、FireHD10は16:10、iPadは4:3とややFireHD10の方が横幅を広く作られている為、FireHD10の方が動画視聴に適しています。
重量
FireHD10:499g
iPad:485g
10gほどしか変わりませんが、実際に持ってみると厚みもあり、FireHD10の方が少し重量を感じます。
厚み
FireHD10:9.8mm
iPad:7.5mm
2.3mmというたった数ミリの差ですが、持った感じだとFireHD10がかなり厚みを持っているように感じます。
USBポート
FireHD10:TypeC
iPad:Lightning
FireHD10は従来のモデルのmicroUSBポートから今流行りのTypeCに変更されました。
容量
FireHD10:32GB/64GB
iPad:64GB/128GB
容量自体も大差はありませんが、microSDに対応していることで動画や書籍データの持ち運びに特化しています。iPadにはない強みでしょう。インスタントクラウド保存機能があり、誤って動画を削除しても心配もありません。
スピーカー
音質は同レベルでも、スピーカーの位置が異なります。
iPadは下部のみにあり、横に傾けると片方からしか鳴りません。一方でFireHD10は、両辺から鳴ります。スピーカーの配置から見てもFireHD10は動画視聴に適したタブレットです。
バッテリー駆動時間
FireHD10:12時間
iPad:10時間
FireHD10の方が2時間長いバッテリー駆動時間です。2時間というと映画一個分のバッテリーを多く駆動していることになります。半分以下の値段を考慮するとコストパフォーマンスが高い一つの評価となるでしょう。
イヤホンジャック
iPadはイヤホンジャックを排しており動画視聴もiPad備え付けの有線イヤホンしか使えません。一方、FireHD10にはイヤホンジャックがあるので、市販の有線イヤホンでも対応可能です。
ソフト面の比較
OS
Android 9.0をベースにした独自のFireOS。以前のAndroid 5.0ベースよりも仕様が変わっています。
セキュリティー
FireHD10はパスワードかPINコードのみなので、iPadのパスワード、顔、指紋認証対応と比べるとやや脆弱かもしれません。
通信
FireHD10はWiFi、Bluetoothのみ対応のみで、iPadと異なりLTE等モバイル通信、GPSは非対応。持ち運んでコンテンツを視聴する際はダウンロードするか、モバイルWiFiを使う必要があります。
アプリ
FireOSだと独自のアプリストアしかダウンロードできず、Google Play ストアを使えないのがネックです。
SNSなら、Twitter、Facebook、Instagramは使えてもLINEは使えません。
メディア視聴だとYoutube、Netflix、Hulu、Spotify Music、DAZN、AbemaTVは使えますが、dマガジン、楽天マガジン、Apple music、LINE MUSIC、Rakuten TV等は使えません。
事務ツールとしてOutlook、Dropbox、Evernoteは使えますが、Gmail、Googleマップ、Excel、Wordは使えません。
ゲームはMinecraft、荒野行動、モンスターストライク(モンスト)パズル&ドラゴンズが使えるも、ポケモンGO、ドラゴンクエストウォーク、Fate/Grand Orderは使えません。
操作性
iPadほどのサクサクヌルヌル感は乏しいので、アプリゲームには不適切かもしれません。
音声アシスタント
通常のスピーカーに比べるとやや反応に劣るが、ディスプレイ付きのスマートスピーカーとしてアレクサを搭載しています。
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まとめ FireHD10は暇つぶしにぴったりのサブ機
FireHD10は持ち運びではなく、あくまでおうちで動画や電子書籍を楽しむものとして活用することに適した製品と言えるでしょう。
使えるアプリも少なからずあるものの、誤作動や不具合も多数報告されています。
基本的には、家でコンテンツ消費することに重きを置いた使い方がベターかもしれません。