調査会社のCounterpointによると、スマートホーム市場はこれから高い成長率で普及をしていくと予測されています。2020年から2025年にかけては、平均年間成長率21%と見られ、要因としては、新型コロナウイルスもこの成長に一役買っているそうです。
この記事のコンテンツ:
- スマートテレビ、セキュリティカメラ、スマートスピーカーが市場をけん引
- スマートホーム市場の主な動向
- スマートホーム市場の今後の課題
- スマートホーム市場はまだまだ黎明期
調査会社のCounterpointによると、スマートホーム市場はこれから高い成長率で普及をしていくと予測されています。2020年から2025年にかけては、平均年間成長率21%と見られ、要因としては、新型コロナウイルスもこの成長に一役買っているそうです。
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スマートホームとは、家電製品が相互に通信可能で、インターネットに接続してどこからでも遠隔操作できる住宅のことを指します。Counterpointによると、2020年から2025年にかけて、スマートホーム市場は平均年間成長率21%で成長するとのことです。
そのなかでも、スマートテレビ、セキュリティカメラ、スマートスピーカーがこの市場をけん引する主要なカテゴリーとなります。
また、ここ最近の新型コロナウイルスの流行は、人々が自宅で過ごす時間を増やし、この分野を後押しすることに結びついているとのことです。
Counterpointによると、ここ最近のスマートホーム市場には以下のような動向があるとのことです。
デジタルアシスタントとは、Amazon Alexa、Googleアシスタント、Sirのような、音声による対話で操作できるサービスのことを指します。
そして、デジタルアシスタントによる操作に対応したデバイスは、今やスマートスピーカーだけではありません。たとえば、サーモスタット、スマートロック、ルーターなど、多種多様な機器にわたっています。
より多くの機器がデジタルアシスタントに対応することで、より便利なスマートホームになることでしょう。
AmazonやGoogleからスマートディスプレイが続々と発売されていますが、このような機器はほかのスマートホーム機器をコントロールするためのセンターハブとして機能することが期待されています。照明、セキュリティカメラ、ドアロックなど、それ単体にディスプレイをつけることが難しい機器でも、スマートディスプレイから制御できるようにしてやることで、利便性が向上するでしょう。
スマートホーム機器の増加に伴い、家の中に1つだけWi-Fiアクセスポイントがあるだけでは不十分になってきています。より広い範囲で、より多くの機器を動作させるため、Wi-Fiメッシュシステムの人気が高まっているとのことです。
すでにさまざまなメーカーがWi-Fiメッシュシステム対応機器を発売しており、今後も人気は高まることでしょう。
スマートホーム機器の利益率は徐々に低下しているとのことです。そこで今後は、デバイスの販売に加えて、革新的なソリューションや付加価値のあるサービスを顧客に提供することで、スマートホームテクノロジーを収益化する新しい方法を模索する必要があります。
高い成長率で今後も発展が期待されるスマートホーム市場ですが、課題がないわけではありません。以下のような課題が浮かび上がってきています。
スマートホーム機器を管理・制御するために使用されるアプリやプロトコルにはいくつかの種類があり、それぞれに互換性はありません。たとえば、GoogleアシスタントとAmazon Alexaは別のサービスであり、それぞれに対応したデバイスやサービスをそろえる必要があります。
このような互換性の問題がスマートホーム市場にとって最大の懸念事項とのことです。
スマートホーム機器は一般的に、クラウドサーバー上で処理を行うことが多いです。現在のスマートホーム機器はユーザーの制御なしにデータを収集してサーバーにそれを送信しています。データのなかには機密性の高い個人情報が含まれている可能性があり、セキュリティおよびプライバシー上、重大な懸念があると言わざるを得ません。
今後は、ユーザーが自らプライバシーの優先順位を定義できるような、プライバシーを意識したフレームワークが必要とされます。
スマートホーム機器は安くなったとはいえ、家中に大量に設置するにはまだまだ高いといえます。より多くのスマートホーム機器を導入するには、より費用対効果の高いデバイスが必要です。
ネットワークにつながらないことには役に立たないスマートホーム機器にとっては、ネットワークへの接続性は一般的な問題です。前述のメッシュネットワークシステムなどによって解決できる可能性があります。
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