スマートホームを満足に動かすためには、温度や湿度、照度を検知するセンサーを家に取り付ける必要があります。ただ、色々な機器を設置し、使えるように設定するのは面倒なところ。スマートセンサーであるOVALは、それ1つで5種類のセンサーを備えた、様々な使い方ができるスマートホーム機器です。
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OVAL HubとOVAL Sensorから構成されるOVAL
5つのセンサーを備えたOVAL Sensor
スマートスピーカーやIFTTTにも対応
複数のセンサーをまとめた機器は主流になる?
OVAL HubとOVAL Sensorから構成されるOVAL
OVALは、5つのセンサーを内蔵するOVAL Sensorと、それらおよびスマホなどと通信するOVAL Hubから構成されます。
この構成により、OVAL Sensorには過剰な機能が不要となり、小さく軽くできているのが特徴です。気になるサイズと重さですが、サイズは52 x 40 x 16mm、重さは11.1gとなっています。ボタン電池(CR2477)で6カ月以上動作し、電源を用意する必要がないため、自宅の好きな場所に設置することができます。
一台のOVAL Hubには15台のOVAL Sensorを紐づけられるため、多くのセンサーを設置したリッチなスマートホームを実現可能です。
OVAL HubとOVAL Sensorの間はZigbeeで通信され、約46m離れても通信可能。
気になる価格は、OVAL Hubが99.99ドル(約10,549円)、OVAL Sensorが79.99ドル(約8,439円)です。
OVAL Hub1台にOval Sensorが2台付いたOVAL Digitalと呼ばれるセットは199.99ドル(約21,099円)で販売されます。
製品URL: https://www.meetoval.com/
5つのセンサーを備えたOVAL Sensor
OVAL Sensorは5つものセンサーを備えているところが特徴。そのセンサーの詳細と使い方について見ていきましょう。
温度センサー
温度センサーは、その名の通りOVALが設置された箇所の温度を測定するためのもの。測定範囲は-20℃~60℃と日常生活で使用する分には十分です。
かんたんに思いつく使い方は、寒すぎたり暑すぎたりした際に自動的にエアコンを入れるというものですが、それだけではありません。
たとえば、温度が急激に変化した場合、どこかの窓やドアが開いたと判断することができます。これにより、安全面にも温度センサーを応用可能です。
もちろん、ペットや赤ちゃんが快適に過ごせるようモニターするといった用途にも使えるでしょう。
照度センサー
照度センサーは光の強さを測定するためのもの。部屋のなかの明るさを測定し、自動的にライトをつけたり消したりするという使い方ができます。これにより、不要な電灯の点灯を抑え、電気代を下げられるかもしれません。
また、植物に当たっている光の強さをモニターしたり、貴重な芸術品に太陽光などが当たりすぎないようにモニターするといった応用も考えられます。
湿度センサー
湿度センサーは設置場所の湿度を測定するためのもの。健康のためには一定の湿度を保つほうが良いといわれていますので、湿度が低くなりすぎたら加湿器をつけ、高くなりすぎたらエアコンをつけるといった使い方が考えられます。
また、湿度によって悪い影響を受ける芸術品や精密機器が置いてある場所の湿度モニターにも役に立つでしょう。
モーションセンサー
モーションセンサーは何か動くものを検出するためのもの。ドアや窓に設置すれば、泥棒や不審者が入って来たことを検出することができるかもしれません。
また、赤ちゃんや小さな子ども、ペットがいる家庭では、酒や薬が置いてある棚などに近づかないようモニターするのにも役に立つでしょう。
また、子どもが学校から帰宅したことがわかったり、郵便物が届いたことを知ったりすることにも使えるかもしれません。重要書類や隠したいものを入れた引き出しなどが開けられていないか検出するのにも使えそうですね。
ウォーターセンサー
ウォーターセンサーは水を検出するためのもの。ほかのスマートホーム機器ではなかなか見ない機能であり、OVALの特徴的なセンサーといえるかもしれません。
使い道としては、配管やトイレ、浴槽から水があふれていないか検出するのに使えそうです。水槽の水位をモニターするのにもいいかもしれません。
スマートスピーカーやIFTTTにも対応
OVALはスマートスピーカーにも対応。AlexaとGoogleアシスタントに対応しており、話しかけるだけで温度などの情報を得ることができます。
また、IFTTTにも対応しているため、OVALのセンサーをほかの機器と組み合わせるのもかんたん。人の数だけアイデアが生まれ、応用は無限大です。
複数のセンサーをまとめた機器は主流になる?
現在のスマートホーム関連デバイスは、どちらかというと単機能のものが主流であるように思います。
特定のことをやらせるには十分なのですが、複雑なことをやらせようと思うと、センサーの構成や設置に頭を使わなくてはいけないのが面倒です。いろいろなセンサーが部屋に設置されると、見た目もごちゃごちゃ としてせっかくのスマートさが失われてしまうでしょう 。
一方、OVALは5つものセンサーを1つにまとめたことで、これさえ各部屋に1個置いておけばさまざまなことができるのがポイント。まさに「スマート」に設置することができます。
残念ながらOVALは日本では未発売ですが、今後はこのような複数のセンサーを1つにまとめたスマートホーム機器が主流になっていく可能性もあるかもしれませんね。