iedge
  • iedge
ニュース
2020.11.20
2020.11.20

Apple Silicon M1で進化!ARM版Macが発表

記事ライター:ハウザー

登場がうわさされていたARM版Macがついに発表です。搭載されるのはARMアーキテクチャを使用したApple Silicon M1。従来のIntel版Macよりも性能が上がり、かつ消費電力が下がったとしています。このARM版MacはAppleに何をもたらすのでしょうか。

この記事のコンテンツ:

  • Apple Silicon M1採用で何が変わる?
  • Apple Silicon M1搭載Macのラインナップ
  • 今後2年をかけてMac製品をM1ベースへ移行

Apple Silicon M1採用で何が変わる?

ボード, 回路, コントロール センター, 技術, シルバー, シリコン, 科学, プロセッサ

これまでのMacは2006年からIntelのx86アーキテクチャベースで作られてきました。これをARMアーキテクチャベースに変えるというのは一大変革といえます。これによって何が変わるのでしょうか?

性能が上がり消費電力が下がる

Appleが最も力を入れて宣伝しているのは、性能が上がり消費電力が下がるという点。最新のWindowsノートに比べ、同じ10Wという消費電力であれば性能が2倍、性能が同じであれば1/4の電力しか消費しないとしています。

CPUは4つの高性能コアと4つの高効率コアの計8コアというスマホのような構成。GPUは最大8コアで、内蔵GPUとしては世界最速であるとしています。

また、AI向けのニューラルエンジンも搭載し、IntelのCPUと比べてマシンラーニング性能が最大15倍に。ここで出ている数字がそのままユーザー体験につながるわけではありませんが、なかなかインパクトのある数字です。

iPhoneやiPadのアプリが動作し、製品の一貫性が向上

このApple Silicon M1はiPhoneやiPadにも搭載されているCPUと同じ系列のもの。このため、iPhoneやiPadのアプリを動作させることが可能となります。さらに、ARM版Mac用アプリの開発が、iPhoneやiPadアプリ開発者にとってもより簡単になることが予想され、Mac用アプリ市場が盛り上がるのではないでしょうか。

Intel版Mac用アプリも動作

がらっとアーキテクチャが変わったときに心配されるのが互換性。Appleはこの点に注意を払っていて、Rosetta 2というプログラム翻訳ソフトを介して従来ソフトも動作するようになっています。性能がどの程度になるのか気になるところではありますが、使っているソフトがいきなり使えなくなるという心配は少なくなりそうです。

また、すでにApple製のアプリはユニバーサルアプリケーションに移行済みとのこと。これは、Intel製チップ用とApple Silicon M1用の両方のプログラムが含まれたアプリのことです。今後はサードパーティーのソフトもこのような形式になっていくのでしょう。

Apple Silicon M1搭載Macのラインナップ

Macbook, アップル, Imacの, コンピュータ, 画面, ラップトップ, ノートブック, 技術

ここからはApple Silicon M1が搭載されたMacのラインナップを見ていきたいと思います。注目すべきは、Apple Silicon M1になっても価格が維持されている点。価格がそのままで性能や消費電力の点で進化していれば、ユーザーにとってうれしいですね。

どれも日本では2020年11月17日発売です。

MacBook Air

まず最初に紹介するのは、モバイルノートパソコンとして人気のあるMacBook Air。従来に比べてCPUが最大3.5倍、GPUが最大5倍の性能になっているそうです。

それでいながらバッテリー駆動時間は最大18時間。また、ファンレス仕様となり、静かに使用することができます。

カメラも強化され、ニューラルエンジンを使い、顔認識機能がホワイトバランスと露出レベルを調整。肌のトーンがより自然に見えるそうです。最近機会が増えているテレビ会議で活躍しそうですね。

価格は税別で104,800円からとなっています。

MacBook Pro

クリエイター向けにも使えるパワフルなノートパソコンであるMacBook Pro。13インチ版MacBook ProがApple Silicon搭載で登場です。

CPUは最大2.8倍、GPUは最大5倍に高速化し、実アプリでも、Final Cut Proでのレンダリング速度が最大5.9倍、Unity Editorでのデザイン速度も3.5倍に高速化されています。

バッテリー駆動時間はMac史上最長の18時間。カメラ回りもMacBook Airと同様に強化されています。

価格は税別で134,800円からです。

Mac mini

小型デスクトップパソコンであるMac miniにもApple Silicon M1搭載版が登場しています。CPUが最大3倍、GPUが最大6倍に高速化され、Xcodeのコンパイル速度が3倍、Shadow of the Tomb Raiderの描画速度は4倍に高速化されているそう。

価格は税別で72,800円からです。

関連ニュース

NEW

偽サイトに要注意!見分け方やアクセスしてしまったときの対処法を解説

偽サイトでよくある被害 偽サイトにアクセスしてしまうと、次のような被害に遭う可能性があります。 個人情報を盗まれる 偽サイトの多くはログインして利用するWebサービスやネットショッピングなどのサイトを ...

続きを見る
ニュース 2024.05.30

ChatGPTがアカウントなしで利用可能に!アカウントありや有料版との違いも解説

ChatGPTとは 最初にChatGPTがどのようなツールなのか見ていきましょう。 画期的なAIチャットサービス ChatGPTはアメリカのOpenAI社が開発したAIチャットサービスです。2022年 ...

続きを見る
ニュース 2024.05.23

分散型SNS「Bluesky」が誰でも利用可能に!使い方や特徴を解説

Blueskyとは Blueskyはジャック・ドーシー氏が発案してできたSNSです。ジャック・ドーシー氏は、旧Twitter(現X)の共同創業者の1人で、旧Twitter社のCEOを務めていた人物です ...

続きを見る
ニュース 2024.05.16

ポルシェが自動車とスマートホームの連携を狙う

ポルシェは、シュツットガルトに本拠を置くテクノロジー会社home-iXとパートナーシップを結ぶことを発表しました。 home-iXは、元ポルシェ従業員のMehmet ArzimanとHeiko Sch ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

サムスンとADTがスマートホームセキュリティ開発で新たなパートナーシップ締結

サムスンは2日、米国ホームセキュリティ最大手「ADT」とパートナーシップを新たに結んだことを発表。両社は、Samsung SmartThingsプラットフォームとADTの監視サービスを搭載した新しいセ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

ヒルトンホテルが“スマートルーム”導入へ

9月26〜27日に開催された旅行業界の国際カンファレンス、Skift Global Forumにおいて、ヒルトンホテルのクリストファー・ナセッタCEOが、2018年中に「スマートルーム」を導入予定であ ...

続きを見る
ニュース 2019.03.18

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.