プログラミング教育が小学校で必須となるなど、プログラミングを学ぶことの重要性が高まっています。しかしながら、そもそもどのようにプログラミングを学べばいいのかわからない方も多いのではないでしょうか。
SONYのMESHはプログラミング言語を知らなくてもプログラミングを直感的に学べるデバイスです。この記事ではそんなMESHについて解説します。
SONY MESHとは
MESHとは「Make, Experience, SHare」の略。つまり、作り、体験し、共有することをコンセプトにしています。まず、MESHとはどのようなものかについて解説しましょう。
スマホやタブレットだけでプログラミングができる
プログラミング初心者はそもそもパソコンがあまり得意ではないかもしれません。MESHはスマホやタブレットだけでプログラミングができるのが特徴です。
そのため、スマホ世代の子どもでもとっつきやすく、かつ直感的にプログラミングができます。プログラミング言語の本を買ってきてパソコンのキーボードをたたくよりも敷居が低く始めやすいのではないでしょうか。プログラミングの詳細については後述します。
ブロックは充実のラインナップ
MESHでキーとなるのが「ブロック」と呼ばれるパーツです。それぞれのブロックが、ボタン、LED、動きセンサー、人感センサー、明るさセンサー、温度・湿度センサー、GPIOといった機能を持っており、それらを組み合わせることで様々な機能を実現できます。
たとえば人感センサーとLEDを組み合わせれば、人を見つけたらLEDを点灯させるといった動作が可能。アイデア次第で様々なことができます。
SONY MESHでのプログラミング方法
それでは実際にMESHを使ったプログラミング方法を解説します。思っていたよりもずっと簡単にプログラミングができることに驚くはずです。
ドラッグ&ドロップで並べるだけでプログラミング
MESHを使ったプログラミングは非常に簡単。スマホやタブレットのアプリ上でブロックを並べ、それらをつなげるだけです。
もちろん条件も設定可能。たとえば、ボタンブロックを押されたらLEDを点灯するという動作は下記の画像のように実現できます。
プログラミング言語を一切入力せずにこういった動作が可能なため、直感的かつ簡単にプログラミング学習をおこなうことができます。
スマホやタブレットのカメラやマイクと連携可能
MESHブロック以外に、スマホやタブレットのカメラやマイクもプログラミングに使うことができます。たとえば、人感センサーブロックで人を感知したらカメラで写真を撮ったり、温度・湿度センサーで一定以上の温度や湿度を感知したらスマホに通知を出したり。
あるいは、スマホのマイクが大きな音を感知したことをトリガーにMESHブロックに動作をおこなわせることも可能です。
MESHブロックが持つ機能は比較的簡単なものですが、高機能やスマホやタブレットと組み合わせることでよりできることの範囲が広がります。
IFTTTを使えば応用は無限大
さらにMESHのプログラミングではIFTTT(イフト)と連携可能。IFTTTとはIF This Then Thatの略で、複数のWebサービスを連係動作させられるサービスです。
対応しているサービスは400種類以上。たとえばFacebook、Twitter、Evernoteなど有名なサービスにも対応しています。
たとえば温度・湿度センサーで湿度が閾値以上だとTwitterに自動的にそのことをつぶやくといった動作が可能。プログラミングの結果を自分の手元だけでなく世界に発信することができます。
GPIOブロックを使えば本格的な電子工作も
少し難しいですが、MESHブロックの中で面白いのがGPIOブロックです。GPIOはGeneral Purpose Input Outputの略で、デジタル入力、デジタル出力、アナログ入力、PWM出力、電源出力といった機能を持っています。
このブロックを活用することでMESHの電子工作への応用が可能。たとえばモーターをつなげて、温度が高くなった時だけ扇風機を動かすといった動作が可能です。
少し敷居が高い面もありますが、より高度な学習が可能となるブロックといえます。
「レシピ」を参考にしよう
MESHを買ったのはいいけど何をしたらいいのかわからない、そんなことに陥るのが心配ではないでしょうか。MESHではレシピといわれる、いろいろな方のMESHの活用方法が公開されています(https://recipe.meshprj.com/jp/)。
MESHを購入する前にまずはこのレシピをみてどんなことができるのかを見てみるのも良いかもしれません。こんなことができるのかと驚くようなアイデアが豊富です。
SONY MESHはIoTやスマートホームの入門編
SONYのMESHを使ってできることは、すべてのモノがインターネットにつながるIoTや、様々なものを自動コントロールすることで快適な家を実現するスマートホームへとつながっています。
つまり、これからの主流となっていくような技術の基礎を学べるということです。もちろん、MESHの豊富な機能を活用すれば学習だけでなく実際に便利なシステムを構築することだって可能。プログラミングを学びたい方、子どもに学ばせたい方はぜひ検討してみてください。