2020年7月13日の週に米国特許商標庁が公開したAppleの特許出願によると、Appleは、「Apple Pencil」で、実世界の色をサンプリングし描画、編集などで使用できる新しい技術を模索しているようです。
「カラーサンプリングスタイラスのコンピューターシステム」というタイトルのこの特許は、「カラーセンサーを備えている可能性がある」コンピュータースタイラスについて書かれています。カラーセンサーには、さまざまなカラーチャネルの光を測定できるいくつかの光検出器が装備されているため、花などの現実世界のオブジェクトから色を検出してサンプリングできます。スタイラスは、光検出器が簡単にかつ正確に色を決定できるよう、ライトを装備することもできるそうです。
また、特許では、Apple Pencilのような細長い本体、先端、および反対側の端などのデザイン、そして、タッチセンサー式ディスプレイで動作するチップについても説明しています。Appleによると、カラーセンサー機能はスタイラスの先端、反対側の端、またはライトガイドを介して先端に接続できるとのことです。
このテクノロジーを使用すると、「Apple Pencil」ユーザーは、「Apple Pencil」で現実世界のオブジェクトの色を読み取り、それを描画プログラムのカラーパレットに入れ、そこで色をブラシに割り当てることができるようになります。写実的な絵画や、草、植物、既存の芸術などからのユニークな色のサンプリングにも使用できます。
Appleはまた、ディスプレイのキャリブレーション、プリンターのキャリブレーション、健康関連の測定、ホームプロジェクトのペイントカラーの識別などの他の目的にもカラーセンサーを使用できることを示唆しています。これにより、「Apple Pencil」の用途がさらに広がります。
このような光学カラーセンサーは「Apple Pencil」以外でもすでに存在し、さまざまな方法で使用されています。例えば「Sphero Specdrums」は、小さな指輪で実世界のオブジェクトをタップすると、感知した色に基づいた音を鳴らすことができます。しかし、Appleの実装はおそらくこれらをはるかに超えるものになるでしょう。
Appleは、これまでにもあらゆる種類の異なる技術の特許を取得しており、その中には実装するのがもっともらしいように見えるものもあれば、非常に幻想的なものもあります。 Appleの特許が実際の製品に使用されるという保証はなく、実はほとんどの特許がリリースされたことのないテクノロジに関するものです。
そのため、アップルが実際に「Apple Pencil」にカラーセンサーを追加する計画があるのか、これが単に可能性としてのアイデアの話であるのかについては、まだ正確にはわかりません。
(画像引用:https://www.apple.com/)