Emberの2017年の新製品Ember Ceramic Mugは、一見普通のコーヒーマグのように見えるかもしれません。しかし、このマグカップは保温機能、加熱機能、Bluetooth接続でアプリによるカスタマイズにも対応しているIoTマグカップです。
本体はステンレス製で、その上に強化セラミックコーティングを施しています。また、受け皿が充電用ドックの役目を果たしています。
マグカップの下部には、Bluetoothペアリングボタンを兼ねた電源ボタンがあります。電源をオンにすると、飲み物を注ぐまでスリープモードで待機します。注ぎ始めることで自動温度調整が働きます。
iOSとAndroid対応のEmberアプリでは、マグカップ内の飲み物の温度を設定できます。設定は保存され、次回も自動で適応されますが、その時々の気分によって微調整することも可能です。飲み物が設定温度に達すると、アプリから通知が発信されます。
複数のEmber Ceramic Mugを使用する場合、アプリを使用してマグカップ下部のLEDの色を設定することで区別がつきやすくなります。内蔵バッテリーでの保温は約90分可能です。
ただ飲み物を保温したいだけなら、断熱マグカップを購入する方が得策かもしれません。Ember Ceramic Mugは約80ドル(9,000円前後)に対して、断熱マグカップは2,000円前後で購入できます。
しかしながら、IoTマグカップという斬新さを楽しみたい人や、アプリコントロールが価格の差を埋めると考える人には、Ember Ceramic Mugは大いに魅力的な商品でしょう。
Ember Ceramic Mugは、先発のEmber Travel Mugの150ドルよりも安価でいて、より生活に馴染むデザインです。ただ、Travel Mugはより多くの容量で、持ち運びも可能という利点があるため、生活スタイルに合わせて選択するといいでしょう。
Emberは国際的な販売を検討していますが、現在のところ米国とカナダでのみ正式発売中です。日本国内でもAmazonで入手は可能ですが、2017年11月現在約2万5,000円と、定価に比べて非常に高い価格帯となっています。