新型コロナウイルスは自動車による送迎サービスを行うライドヘイリング業界に明らかに悪影響を及ぼしており、その中でもUberとLyftは巨額の損失を報告しています。
Uberは、危機の最中に労働力の約14%を占める3,700人の従業員を削減することを余儀なくされたと発表しました。この削減は主にUberの採用チームとCommOpsチームに影響しています。
「乗車の回数が減ったため、残念なことに、私たちの第一線のカスタマーサポートスタッフの多くにとって十分な仕事がないという現実があります。」とUberは声明で述べています。
「復旧にはどのくらい時間がかかるかわからないため、現在のビジネスの規模に合わせてコストを引き上げる対策を講じています。これは難しい決断でしたが、会社の長期的な存続のためには正しい決断だと考えます。」
UberのCEOであるDara Khosrowshahi氏は、できるだけ多くの従業員を保護するために、2020年末まで自分の基本給を免除しています。
一方、既に982人の雇用を削減していたLyftは、2020年5月頭にさらに288人を削減しました。これは従業員の約17%を占めています。そして残りの従業員の給与は、役員は30%、副社長は20%、その他すべての従業員は10%とカットされました。
Lyftの配車サービス事業はUberに比べると小規模ですが、同社の配車量は2020年4月の第2週に底を打ったと語っています。その週の乗車は、2019年の同時期と比べて75%減少しました。
Lyftの2020年第1四半期は前年比23%の増加の9億5,570万ドルの収益、ユーザー数は3%増加の2,100万人と非常に堅調でした。今回の損害は同社の第2四半期のレポートに反映されます。
「新型コロナウイルスのパンデミックは私たちのビジネスに手ごわい挑戦をもたらしますが、私たちはこの危機を乗り切る用意があります。」と、Lyftの共同創設者兼最高経営責任者であるLogan Green氏は述べました。「私たちは、より無駄のない経費構造をもたらし、より強く生き残ることができるよう積極的なコスト削減計画でパンデミックに対応しています。」
「私たちの競争力と当社の文化と価値観への取り組みにより、Lyftは世界最高の交通手段で人々の生活を向上させるという私たちの使命を果たすための最良な段階にあります。」
新型コロナウイルスの死亡や感染者数の減少に伴い、世界中の都市は慎重ながら再開をし始めています。ただし、特に日常使いの乗車サービスの場合は、通常の状態に戻るまでに時間がかかると考えられます。
(画像引用:https://www.lyft.com/)