アプリやウェブを利用した配車サービスを行うUberは、パンデミックの最中でも人々が必要なものを手に入れることができるように、会社のドライバーを宅配便に変える2つの新しいサービスを開始しました。
ひとつ目のサービスであるUber Directは、本質的にはUber Eatsを拡張したもので、処方箋やペットフードなど、レストラン以外のものをドライバーが配達します。
Amazonは2020年4月14日より、優先順位を付け重要なアイテムのみを販売していますが、Uberは人それぞれが必要だと思うものを確実に手に入れることができるよう支援することができます。たとえば、生活上「必須」ではないが、家の修理を行うためのツールなどは重要なアイテムである可能性があります。また、在宅勤務者の増加により、文房具などはオフィスではなく家庭に注文されるはずです。店を開けることができず苦労している小売企業の商品が、Uber Directによって顧客に手渡されます。
Uberの2番目の新しいサービスはConnectと呼ばれ、友人や家族などの近くの人に小包が送れるサービスです。
「ケア製品、ボードゲーム、または必要とされるトイレットペーパーの余分なロールであれ、Uberアプリで 'Uber Connect'をリクエストすると送れるのです。」とUberは言います。
これらの新しいサービスは、ロックダウン中に乗客がいないことに苦しんでいるUberのドライバーも支援します。
Uberは、「ドライバーと配達人に収益機会を提供するために最善を尽くしている。私たちの目標は、Uber ConnectとUber Directがドライバーが今日における重要な仕事を見つけられるように支援すると同時に、将来の新しい機会を開拓することです。」と語っています。
Uber Connectでは、米国のオンラインドラッグストアCabinet Healthと提携し、市販薬をニューヨーク市民に届けるほかに、ポルトガルの郵便事業者CTTと提携し小包を配達、また、オーストラリアでは獣医サービスのGreencross Vetsと提携してペット用品を届けるなど、まだ一部の小売店とのサービスに限られていますが、一方のUber Connectは、既に米国、メキシコ、オーストラリアの25の都市で利用できます。
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