IT専門調査会社「IDC」は、Covid-19パンデミック状況下において半導体市場の悲観的な分析を発表し、以前の「全体的な微成長」の予測に対して、大幅な縮小と示唆しました。
「COVID-19が世界の半導体市場に与える影響」という題名のレポートで、IDCは、2020年に市場が感染の混乱状況から回復する可能性はまだ5分の1しかないと報告しています。
IDCによると、半導体分野全体で258億ドルの損失が発生する可能性が高く、その影響は年間に及び、2020年の半導体市場は世界全体で前年比6%の収益損失になる可能性があるとのことです。市場調査員は「システムとコンポーネントの可用性の需要はしばらくの期間最低に落ち込みますが、製造が制御されると徐々に回復し始めるでしょう。」と述べています。
2020年1月のBISリサーチレポートによると、2019年に94億ドルと評価された世界のIoTチップ市場は、IoTベースのデバイスの採用率の上昇とIoTセンサーのコストの低下によって、2029年までCAGR (年平均成長率)15.8%で増加していくと予測されていました。
Gartnerの速報によると、2019年の世界の半導体市場の売上高は11.9%減少し、4,183億ドルに達したとのことです。また、そのレポートでは、Intelが、2017年と2018年にトップの地位を占めたSamsung Electronicsを破り、世界最大の半導体ベンダーとしての地位を2019年に取り戻したと報告していました。
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