2019年4月にアップルと6年間の半導体契約を結んだ米クアルコムのクリスティアーノ・アモン社長が、米ハワイ州で開催されたSnapdragon Tech Summitにて、iPhoneの5G対応にできる限り早いスピードで取り組んでいると語ったことから、2020年や2021年の次世代モデルiPhoneの噂が世界中で飛び交っています。
今回は、「ミニLED搭載のiPad Proが登場?」「iPhone SE2(仮)はiPhone9という名称で販売される?」など、様々な噂をまとめてご紹介します。
2020年後半に発売されると噂のiPad ProとMacBook Pro
これまではこれまでは「MacBook Pro」「iPad Pro」シリーズともにLCDディスプレイでしたが、アップル未発表製品の予測に定評あるアナリストMing-Chi Kuo氏の投資家向けメモによると、2020年第3四半期に発売されるiPad ProにはミニLEDが搭載されるとのことです。実現すると、新iPad Proはアップル製品のうちミニLEDを採用する先駆けとなります。
ミニLEDは、一般的なLEDよりもチップ面積が狭く、またローカルディミング(部分駆動)技術と合わせると画面が黒い部分だけにバックライトを消灯することもできます。そのためミニLED搭載の新iPad Proは既存商品と比べ薄くて軽く、そして省電力の製品に仕上がる可能性もあると予測されています。
また、2019年11月に新型が発売されたばかりの16インチMacBook Proについては、2020年第4四半期にミニLED搭載の新型ディスプレイ版が出ると言われています。
台湾メディアのDigiTimesや経済日報でも「ミニLED搭載の12.9インチiPad Proシリーズが2020年第3四半期に出荷開始」、「台湾GISがミニLEDディスプレイ組み立てを担当」などと報道しており、Ming-Chi Kuo氏の上記予測を裏付けています。
2020年と2021年における主力iPhoneの発売予測
これまでの例を見ると主力iPhoneは秋に3機種の販売が一般的です。しかし、2020年は初の4機種販売となり、2021年については春と秋の2回に分けて発売されると、大手金融機関JPモルガンのアナリストは予測しています。
年2回の販売にするメリットとしては、季節による売り上げの影響を受けにくくなるという点と、春の販売状況や市場の反応を見てから修正ができるため、製品サイクルのミスに晒されるリスクを減らすことができることがあげられます。
春と秋のリリースといえば、サムスンと同じペースになります。春秋ともにハイエンド機が発売されるのか、それとも春はエントリーモデル機で秋はハイエンドモデル機になるのか。発表が待ち望まれます。
次世代iPhone 12(仮)はクアルコム製センサーを採用し、画面内Touch IDを搭載
これまでも画面内Touch IDが搭載されるとの噂が絶えなかったiPhone 12(仮)ですが、新たに台湾の経済日報が「アップルと提携しているクアルコムが超音波式の指紋センサーを提供し、台湾GISと連携する」と伝えました。
クアルコムは「3D Sonic Max」と呼ばれる最新の超音波式センサーを発表したところで、情報の信憑性はかなり高くみられています。
画面内指紋センサーと組み合わせる有機ELパネルの生産は、ジャパンディスプレイ(JDI)が担当するという噂もあります。現在は、iPhone向け有機ELパネル供給をサムスンがほぼ独占しており、アップルはこの依存度を減らしていきたいという目論見もありそうです。
iPhone2021年モデルの機能の噂とiPhone SE2 Plus(仮)登場の可能性
既出のアナリストMing-Chi Kuo氏によると、今後iPhoneハイエンドモデルにおいても、スペシャルな最上級モデルとそれ以外で機能の差別化が進んでいくとのことです。その方針に沿って、iPhone 2021年の最上級モデルではLightningポートが廃止され、完全ワイヤレスが実現されると予測しています。
これまでもiPhoneの新作発表のたびに、Lightningポートが廃止されてUSB-Cに置き換えられるのではという噂はありました。2021年モデルが完全ワイヤレス化するならば、AirPodsやApple Watchなどのアップル製品のワイヤレス路線に沿ったものであるでしょう。
ただし最上級モデルだけに、相当な高額商品になる可能性があります。
またKuo氏によると、「iPhone SE2 Plus」が2021年の早い時期に発売されるとのことです。具体的に画面サイズは5.5インチまたは6.1インチ、フルスクリーンデザイン、そしてTouch IDは側面の電源ボタンと統合すると予測しています。小型「SE」にしては大きな画面サイズのため、「SE」名称は使われないかもしれません。
4種類となるiPhone 12(仮)シリーズは全て5G対応と予測
Kuo氏によると、2020年モデルiPhone 12(仮)シリーズは4機種販売され、うち6.1インチが2種類で、それぞれが背面デュアルレンズ搭載の「iPhone 12」と、トリプルレンズの「iPhone 12 Pro」になるそうです。これについては、JPモルガンも同じ予測をしています。
Kuo氏は、iPhone 12(仮)シリーズが全てクアルコムのSnapdragon X55を搭載し5Gに対応、そして地域別に最適化された別々の仕様としてミリ波やサブ6を対応するとも見通しています。
クアルコム社長からも「5G対応iPhone開発の進捗は順調」と発表されており、来年発売のiPhone 12(仮)が5G対応(国や地域による)するのは間違いなさそうです。
iPhone SE2(仮)は2020年春に販売の見込み
iPhone 8をベースにiPhone 11と同じA13チップを搭載したiPhone SE2(仮)は、2020年春に発売されると噂されています。iPhone SE2(仮)は、”小型で廉価で最新チップ”の先駆けであるiPhone SEにならった仮名称ですが、アップル系情報サイトとして定評のあるMacお宝鑑定団Blogによると「iPhone 6からiPhone 8まで一貫したデザインを継続使用しているため、iPhone SEの製品名を受け継ぐとは考えにくい。」とのことで、実際の製品名は「iPhone 9」になるのではとの予測が高まっています。
他iPhone 9(iPhone SE2(仮))にまつわる予想や噂によると、販売価格は約4万3,000円〜5万円台前半となる見込みで、「消費者のニーズが移っているミドルレンジ」にずばり当てはまっており、2020年は5Gとミドルレンジにおいて熾烈なシェア争いが繰り広げられそうです。
(画像引用: https://www.macrumors.com/roundup/tf-international-securities/)
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