2019年10月に販売開始した”AirPods Pro”は、高級イヤホンにもかかわらず好調に販売台数を伸ばしていると伝えられています。Appleは2019年第4四半期(7〜9月)のウェアラブル機器やホーム製品、アクセサリ部門の収益が65億ドルに達したと発表しましたが、さらにAirPods Proの大ヒットに伴いシリーズ全体としての出荷は2018年から倍増しているとのことです。
AirPods Proの日本での価格は本体だけで2万7,800円(税抜き)、延長保証「Apple Care+ for ヘッドフォン」に入り消費税を加えると3万4,000円を超えます。完全ワイヤレスイヤホンとしては大変高額な商品ですが、独自のアクティブノイズキャンセリング機能や耐水性などの機能がユーザーから価格を上まわる評価を得ており、販売1ヶ月ほどで増産に踏み切るほどにAppleの需要予測をはるかに高く推移しています。
Nikkei Asian Review報道によると、AppleはAirPods Proの人気に応えるため、中国のサプライヤー企業のひとつLuxshare Precisionに月の生産台数を倍にする依頼をした一方で、2019年7月にベトナム北部の工場で「最新世代AirPods」の試験生産を開始したと報道されてているGoertekにも増産を依頼したとのことです。
Appleがベトナムでの製造に力を入れていく理由は、これまで中国での生産に大きく依存しているリスクを軽減していくためと見られていましたが、米国のトランプ政権による対中制裁関税への対策も目論んでいるのかもしれません。
2019年12月始めの時点で、日本のアップル公式オンラインストアでAirPods Proを購入する場合お届けは約1ヶ月先です。今回の増産がいつごろ影響してくるかは不明ですが、ユーザーへのいち早い供給が待ち望まれています。
iPhoneをはじめとするスマートフォンの売上は伸び悩んでいく傾向にあるなかで、完全ワイヤレスイヤホンAirPods Proの人気はAppleの大変明るい兆しをもたらしています。
(画像引用:https://www.apple.com/airpods-pro/)
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