2019年10月30日に発売開始された「AirPods Pro」。ひとつ前のモデル「AirPods」と比べ、何が進化したのか比較してみました。
①基本スペックを確認
「AirPods Pro」は音質強化のためにカナル型に大幅デザイン変更され、またノイズキャンセリング・外部音取り込み機能が搭載されています。
カナル型に変更されたことにより、「AirPods」に比べ、本体・ケースともにコンパクトになりました。しかし、重量は機能改善やデザイン変更の影響で重くなっています。
連続再生時間は、「AirPods Pro」の新機能であるノイズキャンセリング・外部音取り込みを使用しない場合は、5時間と互角です。
そして価格は、ワイヤレスチャージャー付きで22,800円だった「AirPods」に比べ27,800円と5,000円高くなっています。
②一番の進化ポイントは、サウンドテクノロジーの新機能搭載
「AirPods Pro」5つの新しいサウンドテクノロジー機能を搭載しました。
特に大きなポイント2つは、周囲の雑音やノイズを防いでクリアな音楽に集中できる”アクティブノイズキャンセリング”と電車などの乗車時やランニング時に音楽を楽しみながら周辺の音も聞くことができる”外部音取り込みモード”です。
<次のページ:「AirPods Pro」の進化はこれだけじゃない!ほかの進化ポイントは……>
③耐汗・耐水性もアップ
「AirPods Pro」は、カナル型になったことで耳に奥深く挿入できるようになり、同梱されているシリコーン製のイヤーチップは大中小の3サイズあるため、自分の耳によりフィットさせることができるようになりました。これにより音質は向上し、音漏れも少なくなっています。
さらに、「AirPods Pro」はIPX4準拠の耐汗・耐水性があるので、スポーツ時や雨天時にも安心して利用出来ます。
④イヤホンだけで操作できる内容が倍増
ダブルタップによる”次の曲にスキップ”、”再生”、”電話応答”とSiriの起動の4つだけであった「AirPods」に比べ、「AirPods Pro」では、”一時停止””次の曲や前の曲にスキップ”などイヤホンだけで操作できる内容が増えました。
また、軸部分にある感圧センサーを長押しすると、アクティブノイズキャンセリング機能と外部音取り込みモードの切り替えもでき、音楽再生中にiOSデバイスを操作しなければならない手間が大幅に改善されました。
<次のページ:あなたは「AirPods」と「AirPods Pro」どっちを選ぶ?>
⑤ワイヤレスイヤホンに音質を求める人は「AirPods Pro」
「AirPods Pro」の進化点は、なんといっても音質です。「AirPods」より価格は高くなっても音質を重視する人には「AirPods Pro」が断然おすすめです。
例えば、デスクワーク・勉強の際に利用し音楽をかけながら集中したい人には、よりフィット感が高くノイズキャンセリング機能のついた「AirPods Pro」が向いています。
また、「AirPods Pro」は、IPX4準拠の耐汗・耐水機能を持っていて、外部音取り込みモードもあるので、ランニング中にiPhoneやiPod touchを利用する人などアウトドアで利用したい人にも向いています。
⑥価格重視、または、古いApple製品と使いたい人は「AirPods」
「AirPods Pro」に比べ「AirPod」(ワイヤレスで充電しないタイプ)は約1万円も安く買えます。より音質に優れているのは「AirPods Pro」ですが、もともと「AirPod」の音質も優れてはいるので、価格重視の人は「AirPod」を選んでも良いかもしれません。
また、他Apple製品の互換性の問題により「AirPods」を使わなければいけない人もいます。例えば、「AirPods Pro」はiPhone6やiPad Air(第一世代)、第6世代のiPod touchには対応していません。
以上まとめると、より高音質なワイヤレスイヤホンを求めるなら「AirPods Pro」、価格重視または他Apple製品との互換性を求めるなら「AirPod」となるのではないでしょうか。
(画像引用: https://www.apple.com/airpods-pro/)