上海は、自動運転車が路上で客を乗せて運行する許可を発行しました。これは、中国で最初の発行となります。
初期ライセンスは、中国の自動車メーカーSAICモーターグループ、ドイツのBMW、および乗用車会社のDidi Chuxingに付与されています。
この許可のもと、各会社は最大50台の車両を配備できます。健康状態が良好で、18歳から70歳までの年齢であれば一般市民も試乗を志願することができ、会社は必要に応じて、人間のドライバーが常に制御できるようにしたり、乗客に保険をかけたりする必要があります。
上海における自動運転車が利用できる道路はまだ少なく、認定された企業の自動車両テストには、54 km未満の道路しか使えません。
また、収益化できる真タクシーのようなサービスは除外されており、企業は自動運転車の乗車料金を請求することはできません。
初期導入後、6か月後までに問題が発生しなければ、台数を拡大できる可能性があります。
他の企業が許可証を取得するためには、上海の嘉定地区で24,000km以上および1,200時間以上の乗客なし試験を受ける必要があります。
世界で最も人口の多い中国で自動運転技術の収益化を開始しようとしている企業から、上海に目が向けられており、また上海近郊の都市でも計画が続々と進んでいます。
長沙でのBaiduの自動運転車プロジェクトは、2019年末までに100人の無人タクシーを配備する予定です。Pony.aiは、2019年12月から広州で無人車による従業員とボランティアの人々の輸送を開始予定です。
ただ2019年現在の中国は、自動運転車のライセンス発行において米国に遅れをとっています。アメリカは、サンフランシスコ、デトロイト、パロアルト、ピッツバーグ、フェニックスなどの都市での自動運転車の試験を許可しています。
(画像引用:https://www.iottechnews.com/news/2019/sep/19/shanghai-first-chinese-city-license-self-driving-cars-passengers/)