2019年9月5日にLINEは、「LINEカーナビ」を提供開始しました。「LINEカーナビ」は、LINEの「Clova」による音声操作とトヨタ自動車のカーナビゲーションエンジンを組み合わせたAIカーナビアプリで、iOS 11.0以降、Android 5.0以降に対応しており、無料で利用できます。
「LINEカーナビ」で用いているAIアシスタント「Clova」は、LINEが作り上げてきた技術で、日本語音声を精度高く認識し、音声合成の技術も備えたインターフェースです。
トヨタ自動車のハイブリッドカーナビエンジンは、豊富な走行データを元にした適切な道案内や精度の高い到着時刻予測が可能です。また、渋滞情報も取得できるので、その時々の最適なルートの再探索もできます。使用している地図情報の更新は自動で、主要道路は最短即日で、平均でも1週間程度で更新されるため、新しい道路情報を見ながら安全快適なドライブが楽しめます。
走行中も声で簡単に操作できる「LINEカーナビ」では、例えば目的地を東京駅に設定したい場合「ねぇ Clova、東京駅に行きたい」などと話しかけるだけで完了です。目的地の再設定も簡単で、走行しながら「ねぇ Clova、近くのファミレス教えて」と話しかけると目的地が変更されます。「LINEカーナビ」は、家庭用の「Clova Friends」や「Clova Desk」などのスマートスピーカーと同じ程度の音声認識性能を持っているため、周りの音がうるさい道路などでも高い精度で音声を聞きとれます。
さらに、同じく話しかけるだけでドライブ中に音楽をかけることもでき、「ねぇ Clova、LINE送って」などと話しかけると、音声だけで運転中にLINEメッセージを送ったり、また、受信したメッセージを聞くこともできます。
今後は、LINEやトヨタ自動車所有のビッグデータ・技術を用いて到着時刻予測の精度アップやルーティングの最適化を目指すほか、カーナビの利用傾向に基づきルート案内を個別カスタマイズできるようアプリのアップデートも実施予定です。
LINEによると、ゆくゆくはこれらの技術や情報を、店舗検索から予約、来店、決済までの流れをLINE上で最適化する”MaaS(Mobility as a service)”への取り組みにも活かしていくとのことです。
「LINEカーナビ」はアプリ単体で機能しますが、車載機に接続してSDL(Smart Device Link)対応アプリとしても利用できます(対応車種や提供開始日等は現在未定)。
(画像引用:https://carnavi.line.me/)