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スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.06.27
2019.12.04

美味しいコーヒーは「はかり」で決まるのです!アカイアのIoTコーヒースケール「パール」(前編)

記事ライター:Satoru Oguchi

ハンドドリップのコーヒーも簡単に淹れられる時代です。コンビニやスーパーで売られているドリップバッグなら、カップに載せてお湯を注ぐだけ。味もバカにしたものではありません。
ただ、豆やミル、器具にこだわって丁寧に淹れれば、美味しいと評判のカフェの味に近づけることも可能です。

そこで重要になるのが「計測」です。豆の重さを量り、それに応じたお湯の量を注ぐ(今回は触れませんがお湯の温度も重要です)。そして、「蒸らし」や淹れ終わるまでの時間も味を大きく左右します。それらの管理に用いられるアイテムが「コーヒースケール」で、プロはもちろん、コーヒー好きの間で活用されています。

コーヒースケールの見た目や、基本的な機能はキッチンスケールとあまり変わりません。違うのは、時間の経過を計るストップウォッチ機能を備えることです。注ぐお湯の量をリアルタイムで見ながら、時間を考慮して淹れることで、コーヒーの味を向上させ、いつも安定した味になるというわけです。

筆者が自宅で使用しているHARIO「V60 ドリップ スケール VST-2000B」。コーヒーショップで見かけることも多い定番です。

 

今回ご紹介するacaia(アカイア)の コーヒースケール「パール」(実勢価格約2万1380円)。カラバリはホワイトとブラックがあります。

 

天板を傷つけないためのゴム製保護クッションが付属しています。

 

充電は背面のmicroUSBポートから行います。

 

ポーチも付属します。

 

電源ボタンと、風袋キー(Tのマーク)はタッチボタン。デジタル表示の右側が重量、左側がストップウォッチです。風袋キーは一般的なキッチンスケールにも備わっていますが、容器の重量をリセットする機能です。写真では容器にコーヒー豆が入っていますが、容器を置いて風袋キーをタッチしてから豆を入れることで、豆だけの重量が計測できます。

 

このように抽出器具とコーヒー豆をセットしてから風袋キーをタッチすれば、注いでいくお湯の重量がリアルタイムにモニターできます。

 

さて、単体でも一般的なコーヒースケールとして使用できる「パール」ですが、Bluetoothでスマホやタブレットと接続し、アプリで重量や時間を管理できるのが特徴です。

 

アプリはいくつかありますが、今回は「acaia Coffee」(iOS/Android対応)を使用してみます。

 

使用にはメールもしくはFacebook、Twitterいずれかのアカウントでログインが必要です。本体とスマホをBluetoothでペアリングします。

 

抽出をグラフで可視化する「ブリューイング プリント」は後編で紹介しますが、まずはアプリからコーヒースケールを使う手順を説明しましょう。本体の上に抽出器具をセットします。

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アプリの指示通りにお湯を注ぐ

 

画面左上のアイコンをタップします。

 

「コンバーター」を選択。「Tボタン」で器具などの重量をリセットしてからコーヒー豆を入れます。

 

コーヒー豆の重量を計測したら、左下のチェックボタンをタップ。自動的に必要な水(お湯)の量が表示されます。ここでは13.2gの豆に対して、198gの水を使うと出ました。比率は右の赤丸マークをタップすれば変更可能です。

メニューに戻って、「リモートスケール」を選択します。「風袋重量」をタップして、重量表示を0にします。

右上の再生ボタンでストップウォッチが始動。あとは、通常のコーヒースケールと同じです。お湯を注ぎ、蒸らしの時間を計測、指定された量に達するまで2回目の注水を行います。

重量や時間は本体でも表示するので(時間は表示・日表示が切り替えられる)、豆に対するお湯の量があらかじめわかっているなら、「リモートスケール」を使うメリットはそれほどありません。ただ、必要なお湯の量を簡単に計算できる「コンバーター」は便利な機能です。

重量と時間をコントロールすることで、カフェで提供される味に近づけることができます。「acaia Coffee」アプリには、さらに高度な淹れ方を可能にし、コーヒー抽出が上達する「ブリューイング プリント」機能があるのですが、それは後編でご紹介します。

 

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