iedge
  • iedge
スマートホーム(スマートハウス)の記事
2019.05.30
2019.05.30

Amazon Echoと各種サービスを紐付ける画期的なシステムIFTTTとは?

身近な存在になったスマートスピーカーですが、「購入したものの実際には音楽再生用としてしか使っていない」という方は少なくないようです。そんな方のためにAmazon Echoのポテンシャルを簡単に引き出せるアプリIFTTT"イフト"を紹介します。

記事ライター:iedge編集部

異なるプラットフォームの連携を自動的に行うサービスのIFTTTとは?

日常生活の中にインターネットが深く根を張った現在、一般的に利用されているWebサービスだけでも、Twitter、Facebook、Instagram、Gmail、Evernote、Dropboxなど非常に多種多様なものが挙げられます。

現在はSNS間は同期が可能となり、SNSからのお知らせはメールサービスで届けられますが、異なるWebサービスのプラットフォームをプログラミング不要で自動的に連携する機能を持つのがIFTTTです。2010年に公開され、実装する主な機能は無料で利用できます。

IFTTTは「もし、これをしたら、あれをする」を表す「IF This Then That」の頭文字を集めて命名されたサービスです。「IF(もし)This(設定条件の入力)Then(〜があれば)That(〜のような操作を行う)」というように、ThisとThatを定義付ければサービスの連携が行えます。

この定義付けは「トリガー」と「アクション」と呼ばれ、Thisの定義付けがトリガー、Thatの定義付けがアクションとなります。トリガーとアクションを定義付ければ簡単に各種Webサービスやデバイス内のアプリ連携を設定できる、非常に便利なシステムがIFTTTです。

例えば、最寄りの駅に到着したら家族にメールで知らせたい場合、スマートフォンの位置情報サービスとメールを組み合わせることで新しいサービスが作成でき、Instagramの写真をDropboxにバックアップするなど、Webサービスの同期を行うことも可能です。

一方、公式ページや操作画面が日本語対応しておらず、英語版しか存在しないのがIFTTTの問題点だと言えます。ただし、トリガーとアクションに用いる単語は簡単なものが多いため、若干の慣れが必要となりますが英語が得意でない方でも十分使いこなすことができると考えられます。

 

IFTTTはスマートスピーカーAmazon Echoでも活用できる?活用例とは

IFTTTに実装されている機能は、スマートフォンやタブレットなどのモバイル端末や、パソコンなどの情報端末と呼ばれるモノに対して高い効果を発揮する印象を受けますが、スマートスピーカーであるAmazon EchoもIoT対応の情報端末ですから、IFTTTが利用可能です。

IFTTTにはAmazon Echoに搭載されている人工知能Alexaを利用する「トリガー」がデフォルトで準備されているので、IFTTTとAmazon Echoを同期させるのは難しくありません。

例えばAmazon Echoを子供の見守りに利用したいと考えている方にとって、子供の帰宅を知らせる帰宅メールが自動発信されるのは魅力的な機能だと感じるのではないでしょうか?

IFTTTアプリと同期させたAmazon Echoに「「ただいま!」が感知されれば、自動的に指定先にメールを発信する」と登録するにはAmazon Echoで関した「ただいま!」の音声をトリガーとして、指定先へのメール発信をアクションとしたレシピと呼ばれるアプレットを作成します。

アプレットは「どのプラットフォームで何を実行するか」を指定するもので、アプリ内にデフォルト設定されているアプレットを使用する方法と自作する方法があります。

2019年4月14日現在、IFTTTは46カテゴリー約450以上のトリガーと約400以上のアクションが設定されているため、一般的な利用であれば問題なく対応できると考えられます。

 

意外に簡単!Amazon EchoでIFTTTを利用する際の設定方法は?

IFTTTの利用には専用アカウントを作成する必要がありますので、Amazon Echoと同期させたいスマートフォンにIFTTTアプリをダウンロード後、アプリを開いてアカウント作成を行います。

アプリにIFTTTで使用したいメールアドレスとパスワードを入力し、Sign Upボタンを押せばアカウント作成が完了し、ログイン後の画面が表示されます。画面右上に登録アドレスが表示され、ローカル部"@より左側のユーザー名"がIFTTTのユーザー名として登録されます。

ログイン後画面ではIFTTTおすすめのアプレットが表示されますが、多くのアプレットの中からAmazon Echoとの同期に必要なアプレットを探すのが大変なので、ユーザー名の右側の下向き矢印を押して必要なアプレットを作成します。

下向き矢印を押すと次の4つのメニューが開きます。

・New Applet
・Services
・Settings
・Sign out

メニュー内のNew Appletを押すと大きく「if+this then that」と表示された画面が開くので、+thisを押すとトリガー設定できるプラットフォームのアイコンが表示され、トリガーの設定が行えます。

アイコン数が多いので検索ボックスにAlexaを入力して検索するとAmazon Echo用のアイコンが選択できます。Connectボタンを押すと、Amazon Echoログイン画面が表示されるので同期させるAmazon Echoにログインします。

次にAmazon Echoを利用したトリガーの手段を選びますが、「ただいま!」音声をトリガーとするために「Say a specific phrase」を選択し、キーフレーズとして「ただいま」を入力しCreate triggerを押せばトリガーが設定されます。

さらにアクションの設定を行うためにif this then +thatの+thatを押すと、トリガー同様多くのアイコンが表示されます。仮にGmailを利用したい場合はGmailのアイコンを選びます。

IFTTTのアカウントと同じアドレスの場合はSend yourself an emailを選択し、開いた画面にサブジェクトと本文を入力、Create actionを押せばアクションが登録されます。最後にFinishを押せば「ただいま!」に反応して、自分にメールを送るアプレットの完成です。

出先からでもAmazon Echoを利用して子供の見守りを効果的に行うことができます。

 

便利なアプリIFTTTの利用に関わる料金とは?

既にふれたとおり、IFTTTは基本的に無料で利用できますが、自作アプレットを自社サービスや製品への組み込みを行う場合や、複数のアクションを設定する場合はPartner"月額199ドル"やPartner Plus"月額499ドル"の有料プランへの加入が必要です。

しかし、Amazon Echoとの同期などの基本機能は無料で使えますので、IFTTTを利用してAmazon Echoを効果的に使ってみてはいかがでしょうか。

関連記事

Roborock S8 Pro Ultraにロボット掃除機の未来を見た

ロボット掃除機を買い替えた  2023年10月、コロナ禍で少しだけ流行った地方移住ブームに乗り切れなかった私は、今更になって都内から地方都市への移住を果たした。東京都の地区40年-14平米ワンルームマ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.12.04

着実な広がりを見せるスマートホーム市場〜最新の動向についてアクセルラボが発表〜

 スマートホームサービス「SpaceCore」(スペース・コア)などを手がけるアクセルラボが、消費者と不動産事業者を対象に「スマートホームに関する調査報告会」を行った。  同調査は、全国の18~69歳 ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.09.05

トラックボールとは?知れば知るほど根強い愛用者がいる理由がわかる!

パソコンでカーソルを操作するデバイスは、マウスだけではありません。トラックボールというデバイスがあります。多くの人が使っているわけではありませんが、根強いファンがいます。人によっては、トラックボールが ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2023.08.24

Qrio Smart Lockなら、鍵をシェアすることができて、スマホで解錠できる!

Qrio Smart Lockなら、まるで鍵を開けるかのようにスマホを操作するだけ Qrio Smart Lockは、スマートロックサービスです。 鍵をドアに設置する際の工事も不要です。鍵につけさえす ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

これからのスマートホームには欠かせないAIについて知っておこう!

そもそもAIって何? AI(Artificial Intelligence=人口知能)は、人間が行う様々な作業や活動をコンピューターなどで模倣し、人間と同じような知能の実現を目的としたソフトウェアおよ ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.11.28

人の感情に共感する次世代のAIロボット「JIBO」とは?

多くの可能性を秘めた新型AIロボット「JIBO」 JIBOは、アメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)のシンシア・ブリジール准教授により開発されました。 その後、2014年にIndiegogoのク ...

続きを見る
スマートホーム(スマートハウス)の記事 2019.12.03

Copyright© iedge , 2024 AllRights Reserved.