「キッチン」と言われて思い浮かぶ家電の一つ、冷蔵庫。国内における普及率が平成16年時点で既に98.4%に上っていることは、冷蔵庫がいかに私たちの生活に必要不可欠であるかを物語っています。(帝国書院調べ)
しかしながら冷蔵庫の進化は長い間、野菜や肉などの長持ち機能など、限定的な進化にとどまってきました。本記事では、この点に勝機を見出し、新たな機能を搭載して生活を多方面から便利にする冷蔵庫を紹介します。
「あ、あれがない。」は忘れないうちに解決。冷蔵庫から音声で注文
「あ、あれ買わなきゃ」と冷蔵庫の前では思ったのに、買い物先ではすっかり忘れてしまい「あちゃー、書い忘れた!」なんてことはありませんか?このような日常の小さなうっかりを解決するアイテムが登場しています。
例えば、Samsungが販売するFamily Hub™ Refrigeratorはタッチスクリーン付き冷蔵庫で、同社が開発する音声アシスタントBixbyを搭載しています。そのため、「○○を注文して」と話しかければ、音声認識で即座に注文することが可能です。マヨネーズを切らしてしまったけど今は料理中、という場合にもハンズフリーで注文が完了します。
(Family Hub™ Refrigeratorページより)
「まだあったっけ?」に終止符を。カメラ内蔵で、外出先から冷蔵庫をチェック
前述のように、うっかり買い忘れる事態に続いて日常生活で困る事態といえば、「あれってまだ冷蔵庫にあったっけ?」ではないでしょうか。まだ残っているのに、うっかり牛乳を1パック買っちゃった、なんて経験をしたことがある方も少なからずいるかもしれません。
とはいえ、家に戻って確認するのも、家にいる誰かに電話して確認してもらうのも手間ですよね。そんな「困った」を解決するべく、カメラを内蔵した冷蔵庫です。先ほども紹介したFamily Hub™ Refrigeratorは、Wi-fiに接続でき、外出先から冷蔵庫の中身を確認できます。
まだあったはず、と買わずに帰って「やっぱりなかった!」なんて事態や、「牛乳2パックも飲みきれない..。」といったことがなくなれば、日常生活が一段階便利になりますね。
(Samsung Youtubeより)
キッチンにイノベーションを
イノベーションという言葉が各所で声高に謳われるようになって久しいにも関わらず、多くの人が日々利用するキッチンには、未だその波が押し寄せていないのが現状です。
そこに切り込んだ製品の一つが、今回紹介したFamily Hub™ Refrigerator。音声認識や内蔵カメラのほかにも、正面に搭載されているスクリーンを使ってテレビを見たり、スマートフォンのようにメッセージを送ることもできます。
同製品は日本ではまだ販売されていませんが、音声認識デバイスの普及などと共に、国内でも近い将来同じような機能を持つ商品が登場する可能性は高いでしょう。私たちの生活はまだまだ前進の余地がありそうですね。