ドライエイジングやスロークッカーを使った料理など、家庭でも一手間を加えて料理をする人が増えています。美味しいものは外で食べるのもいいけれど、自分で作れたら素敵ですよね。とはいえ長時間煮込み続けたり、つきっきりで鍋のそばにいたりするのは忙しくてできない、という方も多いのではないでしょうか?
本記事では、忙しい人でも、いつもより簡単、しかもいつもより美味しいを叶えるキッチンIoTグッズを紹介します。
みずみずしくてジューシー!低温調理をもっと手軽に
日本国内でも近年知名度が上昇している「低温調理」。
通常の調理法では魚や肉をフライパンなどで高温で煮たり焼いたりするのに対し、低温調理は湯煎などによって比較的低温で加熱する調理法を指します。一定の温度で調理することで水分が逃げにくくなり、ジューシーに仕上がるのが魅力の一つです。
一方で、低温であるがゆえに、食中毒などを引き起こす菌が繁殖しうるリスクもあり、手軽に挑戦するにはハードルが高いのも事実です。また、通常の調理法より時間がかかる点も、ハードルを上げる一因の一つになっています。
そんな問題を解決すべく、近年米Anova社が提供するAnova Precision Cookerや、ChefSteps社が提供するJouleなどのスマート低温調理デバイスが登場しています。
温度管理だけじゃない。「おいしい」までの過程をスマートに
これまでも温度管理デバイスは販売されていましたが、これらの製品の魅力は温度の調整だけにとどまりません。
例えば、Anova Precision CookerはWi-fi接続が可能で、事前に食材を鍋にセットしておけば、外出先からアプリで操作して調理を始められます。前日の夜や朝に準備をしておけば、帰宅した時にできたての低温調理のお肉やお魚を食べたり、忙しい日でもホームパーティーなどに素敵な料理を準備したりできるのです。
また、Anova社が提供する同アプリでは調理のチュートリアル動画の配信や、同デバイスを使ったレシピの提案も行なっており、「買ったけど使えなかった」という悲しい事態を防ぐ施策もあります。
まるで専属シェフ?腕前だけではなく音声認識も搭載
低温調理の途中、別の料理を作っていたり、作業していたりする状況では、調理具合の確認や、温度の微調整のために、いちいち手を止めてスマホのロックを解除してアプリを開くのは負担です。
一方でJouleはAmazon Echoに対応しており、音声操作が可能です。Alexaに「Jouleでステーキを作り始めて」「Jouleを〜度に設定して」と頼めば、アプリの起動いらずで、一言でお好みの具合に仕上がります。
(Jouleウェブサイトより)
さらに、Facebook Messengerを使ってメニューを相談できるほか、専用アプリでは食材ごとに火の通り加減をビジュアルで確認して、好みを選択することも可能です。
おいしいをもっと簡単に
今回紹介した2社以外にも、低温調理をサポートするデバイスやワンランク上の調理を手軽にするスマート家電が続々誕生しています。
食事は人間生活において欠かせない営みの一つです。スマートキッチンアイテムで、特別な日にも、日々の食事にも、手間をかけずに彩りを加えたいですね。