家族をつなぐコミュニケーションロボット「BOCCO」
ユカイが開発・販売しているBOCCO(参考価格:振動センサ付きで31,320円)は、赤い鼻が何とも愛らしい、20cm程度の超小型スマートホーム(スマートハウス)ロボットです。
スマホアプリと連携させることで、外出中でも家にいる家族とコミュニケーションを取ることができます。
例えば、玄関のドアに取り付けたセンサがドアの開閉を感知すると、BOCCOはその情報をスマホに通知したり、アプリを通じて送ったメッセージをBOCCOが音声で再生してくれたりします。
また、このBOCCOアプリは家族専用の掲示板(チャットルーム)になっていますので、遠く離れて暮らすご両親、単身赴任の父親、上京した子供などを招待することで、いつでもどこでも簡単にコミュニケーションを取ることができます。
部屋センサ、鍵センサ、振動センサがあり、例えば部屋センサでは部屋の温度や湿度を元に、熱中症の危険度が高まるとスマホに通知を送ってくれます。
また、鍵センサはドアや窓の開閉を感知すると、BOCCOがスマホに通知してくれるほか、鍵を閉め忘れていないか不安な時にも確認することができます。
振動センサは、例えば玄関のドアに取り付けておけば、外出先からでも子供の帰宅を確認することができます。
BOCCO1台で最大8つのセンサを使うことができますので、複数のセンサを組み合わせてより便利に利用することができます。
双方向通話も可能なロボットネットワークカメラ「アボットライリー」
サンワサプライ株式会社が販売しているアボットライリー (参考価格:29,000円)は、双方向通話が可能なWi-Fi対応の移動式スマートホーム(スマートハウス)モニタリングロボットです。
キャタピラ部分も含めて全長わずか12cmという、手のひらサイズの可愛らしい見守りロボットで、スマホやタブレットに専用アプリをインストールしておけば、いつでもどこでも簡単操作が可能です。
アプリを通してラジコン感覚で操作することができますので、誰にでも容易に使い始めることができます。
また、充電式ですが、バッテリーが少なくなってくるとお知らせしてくれますので、充電台の近くまで操作すると、そこからは自動で充電台に移動して充電を行ってくれます。
このアボットライリーは単なるカメラではなく、
・侵入者感知
・動き感知自動録画
・赤外線夜間監視
・双方向音声対話
・顔検出
など、様々な機能を兼ね備えているほか、多少の凹凸であれば乗り越えられたり、万が一転んでしまっても自分で起き上がったりすることができるなど、実にクオリティの高いスマートホーム(スマートハウス)セキュリティロボットということで高評価を得ています。
日本での発売が待たれるASUSのスマートホームロボット「Zenbo」
PCやスマホなどの開発・販売を手がける台湾の世界的企業ASUS(エイスース)も、2017年1月からZenboというスマートホーム(スマートハウス)ロボットの受付を開始しています。
台湾で行われた記者発表会において、複数台で連動してクリスマスソングを歌い上げるなど、そのパフォーマンス性や連動性の高さが話題になりましたが、もちろんそれ以外にも実に多彩な機能を備えています。
・高齢者、子供向け生活支援機能
高齢者や子供の見守りのために、Zenboを遠隔制御によって移動させて内蔵カメラでチェックすることが可能なほか、ショッピングやSNSの利用、映画やテレビ番組といったオンラインサービスを実行することができます。
・教育支援、エンターテイメント機能
対話が可能な物語を楽しんだり、辞書などの情報と連動した教育用アプリを利用したり、お話を読み聞かせたりできるほか、音楽を再生したり、一緒に歌ったり、踊ったりということも可能です。
・スマートデバイス対応機能
テレビ、エアコン、照明など、スマートデバイスやデジタルデバイスとあらかじめ連携させておくことで制御することができます。例えばインターホンが鳴ったら玄関先に移動して内蔵カメラで来訪者を確認したり、音声で解錠したりすることもできます。
2017年8月の時点では日本での発売に関しては発表されていませんが、ぜひ上陸してほしいロボットの一つです。
「ロボットと暮らす」時代がもうすぐそこに!
今回はスマートホーム(スマートハウス)ロボットをご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
すでに様々なロボットが開発されていますが、まだまだ実際の使用に関しては、困難を感じているという人も少なくないようです。
それは例えば、
・照明をオフにするのに10秒も20秒もかかってしまう
・メーカーが異なる機器同士が連携しにくい
といった現状があるからと言われています。
しかしながら、すでにそれらを解消するための技術は開発が進み、実証実験なども行われていますので、私たちはそこまで心配する必要はないかもしれません。
「スマートホーム(スマートハウス)でロボットとともに暮らす」、そんな夢のような時代はもう、すぐそこまで来ているのです。